クリント・イーストウッド監督・主演最新作『クライ・マッチョ』公開2日目、近所のシネコンにてレイトで鑑賞。
↓下にあらすじ書いてあるでしょ?
もうね、その通りの映画なんだわ(ある意味ネタバレw)。これ以上の事は何も起きない、面白くも つまらなくもないっていう不思議な映画だったw
でもね、これが91歳の現役映画監督が辿り着いた境地ですよ。
強いて言えば、一番近いのは 小津安二郎の映画だ。娘を嫁にやる、ただそれだけの映画…その感覚に近い。
それと思ったのは この映画はアメリカ人に、メキシカンに向けて作った映画ではないという事。自分の映画をずっと見続けてくれている世界中のシネフィルに捧げた、いわばラブレター(もしくは遺言)のような映画だったのではなかろうかと。
それとこの映画は今までのイーストウッドの変遷を踏まえた上で観ると なんとも味わい深い。あのタカ派のジジイが90の齢を超えて ああなったんだというね。人間は変われるし、変わりたくないと思っていても変わってしまう生き物であると。
なんかねぇ、とにかく可愛らしい映画でしたよw それと自分が90になった時に何をやっているんだろうとも思った。イーストウッドはもう充分に地位も名誉もあるのに、老骨にムチ打って いまだに映画を作り続けているのである。それはねぇ、もう本当に映画を作る事が好きで好きでたまらないから…としか説明のしようがないんだよね、イーストウッドの場合は。
ホントね、今おじいちゃんが多いでしょ? だからイーストウッドもスコセッシもスピルバーグも宮崎駿も、新作があるうちはできるだけ劇場で観た方がいいよっていう話。当たり前なんだけど、死んだら新作を観られないんだからね!!w
★★★☆☆