ポール師匠の死でふと思い出したことがある。
それは先日やっとDVD-BOXが発売された奇才・伊丹十三監督のことだ。
みなさんご存知の通り 彼もまた自ら命を絶ったわけだが、あれだけヒット作を立て続けに(年1本ペースで)排出した名匠だったのにもかかわらず、自殺で亡くなった所為か彼の死後 あまり(というよりもほとんど)その作品について語られることがなかったように思える。
まぁ、そもそも伊丹十三監督作品は映画好きの間では賛否が分かれるところがあった。
確かに狙いすました「あざとさ」が鼻につく…という人もいたかもしれないが、私はその確信犯的な彼の「映画術」がとても好きだった。こんなことを言っては失礼かもしれないが…彼の作品以上に面白かったのが、ビデオリリース時に毎回同時リリースされていたメイキングビデオだった(ちなみに『マルサの女』のメイキング『マルサの女をマルサする』を監督したのは、今やハリウッドでもリメイクされた『Shall We ダンス?』でおなじみの周防正行監督である)。
しかし伊丹監督は「日本のヒッチコック&トリュフォー」になろうとしていたのではなく、「日本のヒッチコック&トリュフォー」に成り済ますことを楽しんでいたかのように思える(ま、そんなところが賛否の分かれるところなのだろうが/苦笑)。
映画青年だった時分、私は彼のメイキングビデオ&作品から多くを学んだ。ただ単に「映画の舞台裏」を見せるという宣伝向けのメイキングやドキュメンタリーとしてのメイキングとは異なり、彼のメイキングビデオはひとつの作品として高い完成度を誇り成立していた(このメイキングを制作したテレビマンユニオンは後に宮崎駿の『もののけ姫』のメイキングも手掛けている)。今回発売されたDVD-BOXにもそのメイキングビデオが同梱されているようなので、機会があったら是非みなさんにも観て頂きたい。
ちなみに私が好きな伊丹十三監督作品は『マルサの女』と『タンポポ』である。
あれだけ話題になり、実際に大ヒットしたにもかかわらず過小評価をされてきた伊丹十三作品を今こそ再評価し、テレビでも放送して欲しいと思っているのは私だけではないはずだ。
それは先日やっとDVD-BOXが発売された奇才・伊丹十三監督のことだ。
みなさんご存知の通り 彼もまた自ら命を絶ったわけだが、あれだけヒット作を立て続けに(年1本ペースで)排出した名匠だったのにもかかわらず、自殺で亡くなった所為か彼の死後 あまり(というよりもほとんど)その作品について語られることがなかったように思える。
まぁ、そもそも伊丹十三監督作品は映画好きの間では賛否が分かれるところがあった。
確かに狙いすました「あざとさ」が鼻につく…という人もいたかもしれないが、私はその確信犯的な彼の「映画術」がとても好きだった。こんなことを言っては失礼かもしれないが…彼の作品以上に面白かったのが、ビデオリリース時に毎回同時リリースされていたメイキングビデオだった(ちなみに『マルサの女』のメイキング『マルサの女をマルサする』を監督したのは、今やハリウッドでもリメイクされた『Shall We ダンス?』でおなじみの周防正行監督である)。
しかし伊丹監督は「日本のヒッチコック&トリュフォー」になろうとしていたのではなく、「日本のヒッチコック&トリュフォー」に成り済ますことを楽しんでいたかのように思える(ま、そんなところが賛否の分かれるところなのだろうが/苦笑)。
映画青年だった時分、私は彼のメイキングビデオ&作品から多くを学んだ。ただ単に「映画の舞台裏」を見せるという宣伝向けのメイキングやドキュメンタリーとしてのメイキングとは異なり、彼のメイキングビデオはひとつの作品として高い完成度を誇り成立していた(このメイキングを制作したテレビマンユニオンは後に宮崎駿の『もののけ姫』のメイキングも手掛けている)。今回発売されたDVD-BOXにもそのメイキングビデオが同梱されているようなので、機会があったら是非みなさんにも観て頂きたい。
ちなみに私が好きな伊丹十三監督作品は『マルサの女』と『タンポポ』である。
あれだけ話題になり、実際に大ヒットしたにもかかわらず過小評価をされてきた伊丹十三作品を今こそ再評価し、テレビでも放送して欲しいと思っているのは私だけではないはずだ。