かーやん☆ブログ

DJ karyangという名でDJもしております。から揚げ51個おじさん。

2013年10月

ヒッチコック

サーシャ・ガヴァシ監督、アンソニー・ホプキンス主演の『ヒッチコック』を観る。

まず先に言っておこう。これはまずアルフレッド・ヒッチコック監督の『サイコ』を観ない事には始まらない映画であるという事をw

それと その他のヒッチコック作品(特に『北北西に進路を取れ』、『めまい』、『鳥』あたり)にも目を通しておくか(オマージュ的演出が多々あり)、ヒッチコック監督に関する基本的な予備知識(例えば 金髪女性が好きで、主演女優のほとんどがブロンドであるとか)を知っていないと あまり楽しめないかもしれない。

つまり本作は「まぁみんな『サイコ』のシャワーシーンぐらいは観ているよねぇ? だって『ヒッチコック』なんていうタイトルの映画を観に来たからには…」みたいな感じで話が進行していくのだw


そして本作のポイントは、もうひとりの主人公・公私共にヒッチコックのパートナーであり、そして裏方として献身的に監督を支えてきたアルマ・レヴェル(ヘレン・ミレン)の存在である。

今まであまり知られていなかった、助監督、スクリプター、脚本家、そして編集マンとしてのアルマの側面と功績、ヒッチコックとの二人三脚をちゃんと映画化できた事は大きいかと(ちなみにアルマは『サイコ』の脚本も一部手掛けているがノンクレジットである。まさに内助の功だ)。


そういやぁ もうひとり、本作を観るにあたり これまた基礎知識として知っておかなければいけない人物がいた!!

それは、エド・ゲインである。

『サイコ』のノーマン・ベイツをはじめ、『悪魔のいけにえ』や『羊たちの沈黙』など、様々の猟奇殺人映画のモデルになっている まさに伝説的な「キング・オブ・サイコキラー」の代名詞なのだが、実は本作にも彼は出演している(しっかしエド・ゲインを演じてた役者さん、激似だったなぁ~w)。

それもヒッチコックの空想の中で語り掛けてくるという、つまりそれはウッディ・アレンの『ボギー!俺も男だ』におけるボギー(ハンフリー・ボガード)であったり、タランティーノ(脚本)の『トゥルー・ロマンス』におけるエルビスだったりするわけだが、この構造は宮崎駿監督の『風立ちぬ』における堀越二郎と飛行技師・カプローニとの関係とも合致するw

つまりエド・ゲインはヒッチコックの心の闇の象徴でもあるわけだ。


小生は学生の時分、自主映画なんぞを作ってきたので ひとつ言える事があるのだが

映画というものはただ観ているよりも、自分で作った方が200倍は面白い

ものなのだw

それは実際に映画を撮り、自分が作ったフィルムが映写機に掛けられ、真っ白なスクリーンに初めて投写された瞬間の恍惚と快感を知っている者にしか理解できないかもしれないが、映画というのは間違いなく 作っている方が面白い…そして それを映画にしたわけだから、「映画の中の映画」が面白くないわけがないのだ。


あと特筆すべきは、特殊メイクでヒッチコック役に臨んだアンソニー・ホプキンス、見事な化けっぷりでジャネット・リーになりきっていたスカーレット・ヨハンソン(言われるまで彼女だとわからなかったw)、そしてアンソニー・パーキンスにあまりにも激似で笑ったジェームズ・ダーシーなど、役者陣のなりきりっぷりが楽しめるのも本作の特徴だ。

それと気になったのは、本作は事実を元にして作られた『サイコ』誕生秘話なわけだが、もちろん映画的に脚色している部分も多々あると思われる。

そういったフィクションの部分も、ヒッチコックの事を知らない若い世代の人が見た時に信じ込んでしまうというか、ミスリードされてしまうんではなかろうかという懸念はあった。

まぁヒッチコックも没後から30年以上経っていますからね、もうすっかり歴史上の人物として語られてしまっているのでしょうか。


★★★☆☆ 

キョート・マイ・マザーズ・プレイス ~大島渚追悼イベント~

10月27日、藤沢市民会館 小ホールで執り行われました 大島渚追悼イベントで ドキュメンタリー映画『キョート・マイ・マザーズ・プレイス』を観てきました。

本作は英国BBC放送で製作された大島渚監督によるドキュメンタリーフィルムで日本未公開。今回奥様で女優の小山明子さんの「大島と長く暮らした この藤沢の地で是非とも上映会をやりたい」という思いがこうした形になり、日本未公開の監督作品が一日だけ上映される事になった というわけなのです。

50分程の短いフィルムなのですが、大島監督が育った京都の地と母親との想い出が描かれています。

そして本作は91年に製作され BBCにて放映されたのですが、イギリスで公開される事が前提になっているからか、京都の、そして日本の風俗・習慣についても非常にわかりやすく 大島監督自身のナレーションにより解説されていたのが印象的でした。

こうした貴重な映像を、しかもビデオではなく、ちゃんとフィルム(16ミリ)で観られたというのは貴重な体験でありました。

で、上映後には 大島監督の助監も務め、映画『御法度』では役者としても出演をした崔洋一監督、女優で公私共にパートナーでもあり、後年は二人三脚で大島の介護に尽力した妻・小山明子、長年大島家と交流のあった作家の澤地久枝、大島作品で数多くのプロデューサーを務めた元持昌之、そしてご子息の大島武(長男・大学教授)、大島新(次男・テレビプロデューサー)によるトークショーがあり、母(息子たちからしたら祖母)についてのフリートークがなされて、楽しく拝聴させて頂きました。

こうして大島家一同が登壇して生でお話しが聞けるというのも なかなかない機会ですし、大島家について、それと京都での学生運動の話(荒神橋事件)も出てきたので、今回事前に『青春残酷物語』『日本の夜と霧』そしてBSプレミアムでのドキュメンタリー(再現ドラマ)『大島渚の帰る場所』を観ておいたのは正解でした。

またこうした形で藤沢での上映会を続けてもらえると嬉しいですね。

それとこうした企画を短い準備期間で実現してくださった実行委員会のみなさんに感謝の念を。お誘い頂きまして ありがとうございました!!

これからも機会がありましたら、大島作品を観てみたいです。 

大島渚の帰る場所

先日NHK BSプレミアムで放送されたドキュメンタリー&再現ドラマ『大島渚の帰る家 ~妻・小山明子との53年~』を見る。

映画『日本の夜と霧』がわずか上映4日間で打ち切られてから半月後に、大島渚監督と女優・小山明子は映画仲間を集めたささやかな結婚式を挙げる。その席では松竹への批判、そして大島に対する叱咤激励で決起集会さながら、まるで『日本の夜と霧』の結婚式のシーンのようだったという。

そして96年に大島は新作『御法度』の制作を前に脳出血で倒れる。メインはその闘病記なのだが、壮絶なのは これを機に妻である小山明子まで介護疲れから鬱病に陥り、自殺未遂まで謀ったという事実だ。

だが 小山の介護の甲斐もあってか『御法度』は無事完成に至った。しかし2001年に大島は再び倒れ、そこからまた夫婦二人三脚のリハビリが始まる。そして昨年、大島監督は亡くなった。

つまり『御法度』で復帰してからの、二度目のリハビリの方が遥かに長かったのである。

その間 小山も女優業をやめ、二人とも人前に姿を見せる事は ほとんどなかった。

いつも権威や社会と向き合い、その時代時代でセンセーショナルな作品を作り、常に闘い続けた大島にとって、映画を撮れずに終えた この12年間はリハビリ以上に辛かったとは思うが、公私共に良きパートナーであった小山明子と一緒に過ごせた穏やかな日々は ある意味幸せだったのではなかろうか。


で、本作の再現ドラマパートでは豊原功補が大島渚監督を演じていたのだが、その鬼気迫る演技に脱帽した。

実在の人物、しかも大島渚を演じるというのは難しかったかと思われる。なにせ近年の人物で、その上 晩年まで演じきるのだから。

それと野坂昭如の頭をマイクでぶん殴るという強烈なインパクトというか衝撃キャラを 見ている側がなまじ知っているだけにw


で、本日10月27日に藤沢市民会館で大島渚監督の見本未公開ドキュメンタリー作品『キョート・マイ・マザーズ・プレイス』の上映イベントがあるので行ってきます。

藤沢といえば去年まで私かーやんも住み、今でも大島監督のご自宅がある場所でもあります。 この模様も当ブログでお伝えできればと思っておりますので、お楽しみに。

日本の夜と霧

大島渚監督による1960年作品。

安保闘争をめぐっての 泥沼化していく学生運動の内実や、細かい描写による人間模様を 過去と現在のカットバックで描いた社会派の群像劇なのだが、 混沌とした今の世にこそ見返すべき作品なのかと。

しかし公開当時に 浅沼稲次郎暗殺事件が起こり 松竹はそれに憂慮し、本作は なんとわずか4日間で上映が打ち切られた。そんな経緯があり、それに猛反発した大島は松竹を退社する事となったという曰く付きの作品でもあるのだ。


で、『青春残酷物語』と並ぶ松竹初期の大島監督作品を代表する本作を観ていて ふと思った。

オイラの(アラフォー)世代は、大島渚監督というと 戦メリか

『朝まで生テレビ』で いつも怒っている人

という印象しかなかったが(苦笑)

この人は、この頃から 既に「怒り叫び続けている人」だったのだ。

つまり本気と書いてマジの人だったのだw

渡辺文雄や津川雅彦を共犯者として巻き込んで、自分の思いをスクリーンで代弁させたのである。


そして彼は独立してからも 『愛のコリーダ』や『戦場のメリークリスマス』、『マックス、モン・アムール』、遺作となる『御法度』等、常にセンセーショナルな作品を撮り続け、世に問うてきた。

結局、彼の中での「夜と霧」は晴れたのであろうか…答えはおそらくノーである。

だから彼は松竹を離れてからも、映画で、ドキュメンタリーで、テレビで、その戦後日本の鬱屈とした思いを抱えて声高に吠え続けたのではなかろうか。


大島にとって映画とは、娯楽なのか、芸術なのか、それとも角材や火炎瓶と同じような「武器」だったのか…そんな事を考えさせられた一本であった。


★★★☆☆
 

ステキな金縛り

三谷幸喜監督 第5作目の劇場用作品。2011年公開。

前作『ザ・マジックアワー』以上にファンタジー色が強くなり、それまでのようなワンシチュエーションの作風に こだわらず、より映画的に面白く見せようという努力や自覚が見られて 非常に好印象だった。

それまでの三谷作品は「脚本家としての傲慢」のようなものが色濃く出ていたように思う。脚本至上主義というか「俺が面白い脚本さえ書けば映画はいくらでも面白くなるんだ」というような驕りというか。

しかし本作は脚本の面白さだけに頼った作りにはなっていない。映画のマジックというのは、字面(脚本)だけでは出なかったりするものなのだ。作中では三谷が好きなフランク・キャプラ監督の作品からの引用もあったが、おそらく三谷監督も前作と本作の間に様々な映画を観て研究したのであろう(←どんだけ上から目線!?w)。

本作の見どころは 法廷劇の部分よりも むしろ金縛りや落ち武者の霊などの超常現象と、何故それが見えてしまうのか(見えない人もいるのか)という科学的立証なのだが、幽霊という「見えないものを見せる」事に関しては、演劇的な手法よりも やはり映画というメディアの方が向いている。

それと コメディとしては これぐらい阿呆っぽいとんでもない設定(幽霊が法廷で証言するというような)の方が純粋に楽しめて面白いw 映画にもなったテレビドラマ『トリック』を彷彿とさせるものがあった(あちらは『ステキな金縛り』とは真逆に、超常現象を偽物と仮定し そのトリックを種明かししてしまうわけだがw)。で、なんか雰囲気が似てるなーと思っていたら、案の定 阿部寛生瀬勝久が出ていてワロタw これってまんまやんっ!!(苦笑)

こういう科学的(っぽく)に定義づけて霊の存在を証明してしまうくだりなんかを見ていると 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』等のSF作品を思い出す。だって あの映画を観て「タイムマシンなんて現実にないものが出てきておかしい!!」なんて目くじら立てて言う人はいないからねw そういうエンターテイメントとしてのハリウッド・ライクなスタイルをようやく自作に無理なく取り込む事ができるようになったのかな、と。


そして本作で特筆すべきは主演の深津絵里西田敏行、そして枠を固める中井貴一らの名演だ(特に中井貴一はよかった。完全にお父さんを超えたねw)。

まさに回を重ねていく事で生まれる、こうした役者との出会いやパートナーシップというのが 映画としての質を数段高めていく要因のひとつでもあるという 好例と言えよう。

前作の『ザ・マジックアワー』でも深津は起用されているが、今回こうして主役に抜擢されたというのも 三谷監督は深津絵里のコメディエンヌとしての才能に惚れ込んだのではないかな、と推測。それで入れ込んじゃって小林聡美と離婚したのかなーと思いきや、再婚相手は 別の一般女性だったw

しかし深津絵里は『1999年の夏休み』の頃から ずーっと見続けていましたからねぇ。立派な女優さんになられた姿を見られて なんか感慨深かったですよw

あ、それと三谷作品ではわりとおなじみの演出だが、本作では前作の『THE 有頂天ホテル』と『ザ・マジックアワー』の出演者が その役柄のまま、後日譚のようにカメオ出演している。そんなところも見どころで、これは前作を観てくれた人たちへのファンサービスであり、実に映画的な手法でもあるのだ。


で、 もうひとつの見どころは 美術監督・種田陽平による、裁判所の巨大なセットの作り込みである。クレジットを見ると本作では「タイトルバックデザイン」「グラフィックスーパーバイザー」という肩書きもあった。

おそらく60年代ハリウッド映画のソール・バスモーリス・ビンダーのようなアニメーションによるオシャレなタイトルバックへのオマージュなのであろう。本来なら三谷が敬愛するデザイナーでありイラストレーターの和田誠にやってもらうのが筋だったのだろうが、まぁ和田誠は同業者(映画監督)でもあるから頼みづらかったのかな?w


ラストシーンはネタバレになってしまうので ここでは言えないが、この映画を最後まで見終えると 観ていたこちら側(観客)は ふと気づくのだ。

あ、俺たちも「見えていたんだ」

とw


今回 三谷作品を3作続けてレビューしましたが、その中でも この『ステキな金縛り』は素直に面白い、みなさんに自信を持ってオススメできる1本でした。これは観て損はないですよ。

で、星の数を5つにしようかどうか悩んだのですが、映画の出来としては まだまだ稚拙なところも多いし、今後まだまだ伸びしろがあると判断して あえて4つにさせてもらいました(←またも三谷に対する上から目線w)。

実はこうして短期間で立て続けに三谷幸喜監督作品を観たのには理由がありまして、今度上野の森美術館でやっている『種田陽平による三谷幸喜映画の世界観』という展示を友人と一緒に観に行く予定なのです。つまり全てはそのための予習だったというわけでしてw

あー、こうなってくると 最新作『清須会議』も気になるよなぁ~w


★★★★☆ 

ザ・マジックアワー

前回のレビューに引き続き、三谷幸喜監督作品 第4作目。

先日 当ブログで『THE 有頂天ホテル』をケチョンケチョンに けなしてしまったが(苦笑)、今回の『ザ・マジックアワー』は結構それなりに楽しめたw

まずポイントは、この『ザ・マジックアワー』は「映画の中の映画」という設定で描かれている点だ。いや、厳密に言うと 劇中の映画の撮影は「映画ではない」ので、本当は「映画の中の映画」ではないのだが(笑)、その設定が映画としてファンタジカルな機能をしている。

本作は まったくもって荒唐無稽な話なのだが、本編内で登場人物に「まるで映画の世界」とか「(街並みが)でっかいセットに見えません?」とか「純然たるコメディ」などと潔く言わせてしまっている事で、本作を映画として成立させているのだ。これまでの三谷作品は日常から微妙にずれたパラレルワールドをコメディとして描いてきたのだが、本作は完全にありえないフィクションとして描かれている。それはもうSFに近い世界と言ってもいいだろう。でも その「(映画なんだから)ファンタジーでいいんだ」という吹っ切れた感じが 今回は良い方向に向いていると感じた。

そして その壮大なフィクションの舞台として種田陽平がデザインした巨大なセットが巧く機能していた事もここに記しておこう。

映画が映画について言及する映画は数多あるが、これまでに3作映画を作ってきた三谷監督からすれば こうした題材の映画を撮る事は必然だったと思われる(三谷は舞台でも『ショー・マスト・ゴー・オン』という「舞台の中の舞台(裏)」を描いた作品を過去に書いている)。

しかし『THE 有頂天ホテル』もそうだったが、三谷幸喜の「(人は)~であるべき」「~でなくてはならない」的な「説教癖」は相変わらずだったな(苦笑)。そこがどうも くどくて三谷作品で好きになれない点だw

ラストシーンは洒落ていて面白かったが、最後の深津絵里の展開は オイラ的には どうもいただけなかった。

でも きっとあれが三谷幸喜の女性観なんだよな。あんなんだから小林聡美に捨てられちゃうんだよ!!(苦笑)


ちなみに劇中でも ご丁寧な説明があったが、そもそも「マジックアワー」というのは 前回お話しした「グランド・ホテル形式」と同様、映画の撮影現場での業界用語である。

日没後 数十分だけ見られる薄明の時間帯をマジックアワーと呼ぶのだが、ほぼ全編に渡りそのマジックアワーの短い時間帯だけに撮影された とんでもなく美しい映画がある。それがテレンス・マリック監督の『天国の日々』だ。


★★★☆☆ 

THE 有頂天ホテル

三谷幸喜監督・脚本作品 第3作目。

先に言ってしまうと

とんでもなく退屈な映画

だった。

そもそも

これを映画と言ってしまって良いものだろうか

とも思った。

見ているうちにだんだん面白くなってくるのかなーと思って 2時間以上我慢して頑張って最後まで見たが、結局最後まで面白くなる事はなかったw

この酷さは、上戸彩の『インストール』以来だな(苦笑)。


『THE 有頂天ホテル』は(説明的なくどい)台詞まわしと種田陽平による美術・セット(状況設定)に頼りすぎている。 

映画は状況設定と台詞で笑わせれば「コメディ映画」として成立するんだという、なにか押しつけがましい作り手の傲慢さのようなものも感じた。

三谷幸喜は東京サンシャインボーイズの頃から知っているし、『やっぱり猫が好き』や『子供、ほしいね』や『古畑任三郎』も好きだった。だからこそやりたい事はわかる。

わかるのだけど、それがことごとく つまらないのだ。

ちっとも笑えない。

笑わせようとして作っているから、余計に笑えないのだ。

ここまで つまらないと、なんか別に意味で面白くなってくる(苦笑)。

で、最終的には「人生とはこうあるべきだ」的な事を高らかと謳って…要はなんだかんだ言って

「説教映画」

なんだよな。だから映画を見終わった後のカタルシスは薄い(というか無いに等しい)。

そして登場人物の誰ひとりとして感情移入できる人物がいないというのも問題だ。唯一感情移入ができたのは…アヒルだけかな?wwww

そんなところが「映画らしくない」と思ったのかもな。ほとんどがワンシーン・ワンカットの長回しだったし。

まぁ それだからこそ見やすい(最後まで見られてしまう)というのはあったけれど(苦笑)。


興味深かったのは、津川雅彦に伊東四朗など、伊丹組のキャストが多いという点(三國連太郎は本作には出ていないが、代わりに息子である佐藤浩市が出ているw)。ちなみに三谷は伊丹十三監督の遺作『マルタイの女』で脚本として参加し、最終的には企画協力という形でクレジットされている。

それと本作で唯一おかしかったのが

風呂上がりの西田敏行が、どう見ても上島竜平にしか見えなかった

…っていうところかな?w


あ、そうそう。二代目淀長(襲名予定)としては 映画の一知識として、最後に これだけは補足しておこう。

劇中で映画『グランド・ホテル』について語られるシーンがあるが、これは本作の元ネタでもあり、 「グランド・ホテル」という言葉そのものが『THE 有頂天ホテル』のような映画の事を指す、映画や舞台で使われる業界用語なのである。

あのような一晩の短い時間に、ホテルという非常に狭い密室空間のみで行われる群像劇の事を、そういった内容の映画『グランド・ホテル』から拝借して「グランド・ホテル(形式)」などという言い方をするのである。ちなみに三谷幸喜の舞台は全てワンシーンのみで描かれるグランド・ホテル形式だし、この他に直接的に『グランド・ホテル』にオマージュを捧げた映画としてクエンティン・タランティーノ製作の『フォー・ルームス』や、ジム・ジャームッシュ監督の『ミステリー・トレイン』、ジョン・アーヴィング原作の『ホテル・ニューハンプシャー』等も挙げられる。


あー、これだけは ちゃんと言っておきたかったんでスッキリしたよ!! 以上!!w


★☆☆☆☆

渋谷系大全

はい、お待たせ致しました!!

通算12作目となる dj yangによるDJミックス音源

IMG_2418

『渋谷系大全』

をアップしました~♪(モノラル)

先日10月6日にツイキャスで生配信致しました 渋谷系縛りDJ『渋谷系大全』(アーカイブもあります)を この音源化のために再収録。当日掛けられなかった曲も追加した 中味の濃い~73分となっております(前回の『WE LOVE CHIGASAKI』を超えた最長収録時間!!w)。

ちなみ このジャケは、渋谷系大好き仲間の ちゃびこさんに描き下ろしてもらいました~♪ 素敵なイラストをどうもありがとう!! 今回はオイラのミックスと ちゃびこさんのジャケが一体となって始めて完成した ひとつの作品だと思っております。多謝☆


『渋谷系大全』 dj yang (ダウンロードはこちらから)

『黄金の七人』 アルマンド・トロヴァヨーリ
『恋とマシンガン』 フリッパーズ・ギター
『ラ・ブーム ~だってMY BOOM IS ME~』 カジヒデキ
『LOUD MINORITY』 UNITED FUTURE ORGANIZATION
『Mansfield Theme』 Mansfield
『LIFE feat. bird』 Mondo Grosso Feat. Bird
『ラヴ・スコール(M&M Bossa Bass Space)』 Monday満ちる
『Un Homme Et Une Femme』 Clementine
『Carnival』 The Cardigans
『Flying High ジェット機のハウス』 Fantastic Plastic Machine
『I am a kitten』 カヒミ・カリィ
『接吻』 Original Love
『カジノ・ロワイヤル』 バート・バカラック
『RAISE YOUR HAND TOGETHER』 Cornelius
『Living For Tomorrow』 Cosa Nostra
『スチャダラパーのテーマ PT.2』 スチャダラパー
『トゥイギー・トゥイギー ~トゥイギー対ジェイムズ・ボンド』 Pizzicato Five
『Groove Is In The Heart』 Deee-Lite
『アデューは悲しい言葉』 野本かりあ
『バイバイ・ブルース』 ヒックスヴィル
『ラブリー』 小沢健二
『マジック・カーペット・ライド(BOSSA NOVA 1998 mix)』 Pizzicato Five


『渋谷系大全 Bonus Track』 dj yang (ダウンロードはこちらから)
 
『今夜はブギー・バック』 小沢健二・小山田圭吾 featuring スチャダラパー
『サンキュー』 Pizzicato Five


今回は初めてボーナストラックを設けました♪

ツイキャスにてアンコールでやりました「フリッパーズ・ブギー・バック」ですw

本編と別になっているのでダウンロードする際はお手数ですが2回に分けてしてください。めんどーいという方は1度に2曲分をDLできるようにもしておきました(要解凍 for PC)。こちらからどーぞ☆


念願の渋谷系縛りミックスがようやくできました☆

通勤の、ジョギングの、ドライブのお供として 楽しんで頂けば幸いです。

年内に あと1本はミックス音源をアップできたらいいなぁ…と、思っております♪

ではでは、次回をお楽しみに!! 

嗚呼、我が母校

今日は甥っ子たちの運動会を親戚一同で観戦。

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実はこの小学校はオイラの母校でして、OBとしてはなんとも感慨深かったです。校歌も一緒に唄っちゃったし♪w

この小学校が創立したのは ちょうどオイラが生まれた頃…つまり オイルショックのあった年でして、オイラがここに在校していた頃で既に老朽化が酷かったんですよ。つまりオイルショックで建材とかが少ない頃に建てられたので、たった10年ぐらいでボロボロになっていたんですね(苦笑)。

でも そんな校舎があの頃と変わらない形で残っている…自分と同い歳の校舎が現役であるという事実に ちょっと胸熱になってしまいました☆w 鉄筋建築で40年ぐらい当たり前だろうと思われるかもしれませんが、オイラが卒業してから30年もの間、このボロい校舎で後輩たちが巣立っていったと思うとねぇw

で、よーく見ると校舎の下部にマスのような大きな枠があるのがわかると思いますが、甥っ子に聞いたところ、2年前の震災以降に補強のために後からつけたものなんだと。

さて、この校舎、あと何年もつのかなぁ?


あ、それと感心したのは

33

校庭のほとんどが なんと天然芝になっていたのには驚き!!

子供たちはみんな裸足でキャッキャと走っていましたよ。座って観戦しているこちらも芝生の効果からか、おしりがひんやりして気持ちよかったです☆w

こうした素晴らしい環境で育った子供たちの未来はきっと明るいな、ウンウン☆ 

続・激突! カージャック

前回ご紹介しましたテレビ映画『激突!』の続編…ではありません(苦笑)。タイトルには「続」とありますがw

スティーヴン・スピルバーグの劇場長編映画の記念すべき第1作目(『激突!』は米国ではテレビ映画として放映)。74年。

実は初見だったのですが、観て第一印象は

「なんでこんな素晴らしい映画を40年間も観ずに過ごしてしまったんだろうか」

という後悔w

なんかオープニングから「やたらと佇まいの良い映画だなー」(←オイラが映画を褒める時によく使う表現w)と思っていてエンド・クレジットを見たら、撮影監督がヴィルモス・ジグモンドだった!! スピルバーグとは後に『未知との遭遇』でまたタッグを組むが、70年代のアメリカン・ニューシネマを牽引した伝説的な名キャメラマンである。

とにかく移動撮影やカメラワークが流麗で美しく、はっきり言ってしまうと一部の隙もない。なので一度見始めてしまうと目を離す事ができないというか、瞬きすらも惜しいと思えてしまうw

それと特筆すべきは、本作が初タッグ作であり、これ以降全てのスピルバーグ監督作品のスコアを手掛ける事となるジョン・ウィリアムズによる劇伴だ。後の特徴的なオーケストレーションとは異なり、素朴な感じの曲調で非常に好感が持てた。あまりにも今の作風が違いすぎるので、エンド・クレジットでジョン・ウィリアムズの名前を確認するまでは 他の人が作ったのかと思っていたぐらいだw


内容は、ちょっとばかし頭のイカれたバカップルが刑務所を脱獄して、里子に出されてしまった自分の子供の親権を取り戻すべく パトカーをカージャックしてシュガーランドに向かうという、現代のボニー&クライドというか、そんなノーフューチャーなロードムービーである。最後の方はまるで24時間テレビのマラソン中継のようになっていたが…wwww

これを見ているとよくわかるのは、KYなバカップルって時代に関係なく存在するんだなーってw なので、今見てもあまり違和感のない内容になっている…つまり時代性を感じさせない作りになっているのがミソであり、それは その後のスピルバーグ作品に共通する大きな特徴にもなっている。

で、そのバカップルの女の方が、ゴールディ・ホーン!!(別名:ブルーチップねーちゃんwwww)

逆算してみたら、この当時で29歳ぐらいだった!! へぇ、この人って結構遅咲きだったんだねぇ。って事は『プライベート・ベンジャミン』の頃で35歳…えらい若作りというか童顔だねいw

と、思ってよくよく顔をみたら、この頃のゴールディ・ホーンって なんだか

安達祐実

に そっくりじゃねぇか!!wwww


では最後に オイラがベタ褒めした本作で、ひとつだけ残念なお話をしておこう。それは

「あなたが今まで観た映画で一番好きな作品はなんですか?」

と聞かれた時に

「はい、『続・激突! カージャック』です」

と答えるのが、いささか恥ずかしいという事かwwww

ちなみに原題は『The Sugerland Express』である。

誰だ!! 続編でもないのに、こんな変な邦題をつけた奴は!!(苦笑) 責任者出てこいっ!!w


★★★★★(←ひょっとしたら、これがスピルバーグの最高傑作なんじゃないか!?w 今後はこれを基準として採点せねばw)
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