かーやん☆ブログ

稀代のボンクラDJ あるいは プラモデルおじさん

2013年11月

かぐや姫の物語

現在公開中のスタジオジブリ最新作『かぐや姫の物語』を劇場にて観了。

見る者を閉口させる、あくまでリアリティではなく 映像が持つ圧倒的な「説得力」によって描かれた『竹取物語』の世界と 伝統的な日本人の所作、それと草木や動物 そして日本の四季や風景の美しさを徹底して描いた「自然讃歌」。これぞアニメーションの、映像芸術の極みと言ってもいいだろう。

はっきり言ってしまうと これは間違いなく、怪物・高畑勲監督による怪作であり、最高傑作

宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』、スティーヴン・スピルバーグ監督の『E.T.』と並べても遜色のない 高畑勲の代表作であり、日本人のスーパースタンダードであり、スーパーファンタジーだ。

まるで鳥獣戯画を思わせるような 背景と人物の線画が一緒の「山田くん方式」の作画は ただただ圧巻。ワンカットワンカットがどこを切って取っても、もはや芸術作品の域であると言っても過言ではなかろう。

こうなってくるとストーリーや展開、テーマとかはどうでもよくて(なにせ誰もが内容を知っている最古のSFファンタジーですしw)、そのアニメーションとしての描写力というか前述の「説得力」に、始まってもう3分後ぐらいには泣いていたw そして その後は ずーっと細部だけを見続けていた(故・地井武男の演技も素晴らしかったなぁ)。

本当に日本のアニメが大好きで、見続けていて、心から よかったなーと思えた、至福の1本だ。

是非とも その眼で、劇場で、体感して頂きたい。


で、最後にひとつ言っておきたい事がある。

みなさんは「砂かけばばあ」「子泣きじじい」「一反木綿」と聞いたら、一体どんな画が頭に浮かぶであろうか?

おそらく100人中99人は、水木しげるが描いた妖怪の画を思い浮かべるはずだ。

つまりオイラが言いたいのは、水木しげるという人は、今までは個々の地域の伝承や ぼんやりとしたイメージにしか過ぎなかった妖怪の姿を可視化した、つまり

「日本人が想像する妖怪のフォルムを作ってしまった(決定づけてしまった)人」

なのであるw

それと同じように、この『かぐや姫の物語』が 日本人にとっての『竹取物語』の具体化されたスタンダードなイメージになるんではないかなと思った(まぁそんなような事を あのディズニーは今でも連綿と続けてきているわけですが)。

もしかすると これは高畑勲のとんでもない「最後っ屁」なのかなとw


★★★★★

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語

完全新作の続編、現在公開中の劇場版まどマギを観了。

おそらくエヴァンゲリオン以来の「作り手が観客よりも遙かに上手(うわて)」な作品に出会った。

テレビ版も面白かったが、本作もまた別の意味でかなり衝撃的だった。

ネタバレになるので詳しくは話せないが、前半は「ははーん、これは押井守(ビューティフル・ドリーマー)オマージュか」と思わせておいて、後半は全く別の展開に。

観客をミスリードへと誘い込むやり方が ちょっと小憎たらしいぐらいに巧いw これはもう ただただ唸るしかないな。

日本のアニメは、もはやアートの域。ハリウッドなんかにちっとも負けていないという事を再確認した一本だった。


★★★★☆ 


余談になるが、本編上映前に流れた『かぐや姫の物語』(高畑勲監督)の長尺予告編も驚愕のオーバークオリティであった。これもまた日本を代表するファインアート…というか、世界のアニメ史に残る大傑作になりそうな予感がw

そしてパクさんの新作を観て、宮さんが嫉妬して引退撤回するんじゃないかとも予想w これもいろんな意味で楽しみである。

トラック野郎 度胸一番星

お待たせしましたの『トラック野郎』シリーズ第5弾。東映、77年。

いきなり あき竹城の生キョヌーを拝む事ができる本作だが(実は結構スタイル良かったりするw)、ヒロイン役は「赤い霊柩車」こと 片平なぎさ!!w 若い頃は おめめクリクリで超絶的にカワイイ!! 健康的なビキニ姿も見られてお得感満載です☆w

それと対照的な サブヒロインの夏樹陽子のビッチぶりというかフェロモン全開ぶりも見逃せないw まさに本作の「おかずポイント」である☆wwww あとゲスト出演の八代亜紀も意外とキュートでした☆w


そして桃次郎の前に現れた「最凶」のライバルはJJサニー千葉こと、千葉“ジョーズ”真一!!w

まさにヤクザ(『仁義なき戦い』) VS カンフー(『トラック野郎』シリーズの併映で よく『~拳』みたいなのを千葉がやってた)の頂上決戦である!!wwww


まぁ内容は毎回同じなのだが(苦笑)、まさかのまさか、桃さん初めてプロポーズを許諾されるの巻!! しかし赤い霊柩車が鉄砲水に流されて、話途中で亡くなってしまうという異例の事態が!!(←ゴメン、おもいっきりネタバレである。でもネタバレされて困るような作品でもないので許せ!!w) なのでいつもと同じ展開ながらも、なんとなく寂寥感漂う悲しい回に…w

しかしまぁ作る側もマンネリを避けるために 手を替え品を替え、よくやるもんだねw

個人的には、ホンのちょい役にも関わらず おもわず「デスカッション」したくなってしまう名演を披露してくれた準レギュラーの南利明が お気に入り☆w


★★★☆☆


あ、そうそう!! 最後に これを言っとかなきゃ!!

前回(『トラック野郎 天下御免』)お休みしてしまっていた桃さんのトルコシーンが復活っ!!

心の故郷を求めて結局たどり着いたのが、いつもの川崎のトルコというオチwwww

気になるタイムは、今までよりグッと遅めの 56分8秒でした☆w


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