かーやん☆ブログ

稀代のボンクラDJ あるいは プラモデルおじさん

2014年02月

【決意表明】

今朝 目覚めて思いを新たにしました。

今 諸事情につき下げているエノニャンのブログを復元しようと。

これから少しずつ再編集をして、画像をアップし直していこうかと思っております。

7年分、800以上ある記事をひとつずつ手直ししていく作業は どれくらい掛かるか検討もつきません。

でも やはり、今まで撮りためた猫たちの写真を、島の歴史を封印してしまうのは惜しいと思ったのです。

オイラは島の猫たちと共に歩んできました。

そして ついには引っ越しまでしてしまいました。できるだけ この子たちのそばに居たくて。

そんな かーやんと猫たちの物語を これからお楽しみください。

再編集しましたらSNSでお知らせ致しますので。


2014.2.28 かーやん 

【お知らせ】

諸事情により、今まで当ブログに掲載されておりました エノニャン画像は一旦引き下げさせてもらいました(完全削除したわけではなく、現在は非公開にしています)。

しかし【エノニャン通信313】だけは一部修正を加え、コメント用に残してあります。そちらのコメント欄を見て頂ければ 今回このような形に至った経緯をご理解頂けるかと思います。

そもそもは みんなに この島の捨て猫の現状を知ってもらいたいというところから 7年前にスタートしましたが、ネットで公開するという事が逆効果になるという事もあり、以後は住民感情等にも配慮して なるべく固有名詞を出す事を控え「エノニャン」と呼称するなど、色々と工夫を加えて自分なりに気を遣いやってきたつもりではあったのですが…まぁ これも時代の流れなのかな、と思っていております。自由だと思っていたネットの世界もだいぶ窮屈になったものです。

ですが、これから新作はできるだけアップしていこうかと思っておりますし、これで私のエノニャン撮影が終わるわけではありません。

今までの想い出がウェブ上から姿を消してしまったのは なんとも寂しい限りなのですが、またなんらかの形で できる限り手直しをして再掲できればと思っておりますので、気長に待って頂ければと斯様に思う次第であります。

それとInstagramにアップしていた分も、位置情報が載っているものは全て削除致しました。それとこの件に際して皆様にも色々とご迷惑が掛かるといけないので、リンク欄は全て削除させてもらいました。何卒ご了承くださいませ。

最後に一言、なんかこういった「魔女裁判」のような形で画像を下げる事は 正直言って不本意であります。

しかし 前述の通り「これも時代の流れだ」と、半ば諦めています。


では、これからも エノニャン通信を宜しくお願い致します。


2014.2.27 かーやん 

ポリスアカデミー

『トラック野郎』シリーズを全作見終え、さて 次は何のシリーズを観てレビューを書こうかと思った時に 頭の中で いくつかの選出条件が浮かび上がってきた。それは…

10作前後のシリーズもの(今スピルバーグ監督全31作品レビューも併行してやっているので、あまり長いシリーズものだと困るためw)

1話完結もの(例えば『ハリーポッター』シリーズは全8作もあるが、続き物の話なので意外と全て観ている人が多い。そういうものではなく「そういえばこのシリーズ、一度は見た事あるけど さすがに全作は見ていないよなー」という作品の方が このレビューの場合、望ましいと判断w)

尺の短い作品(サクッと見られ、レビューが書けるものが好ましいw)

真面目に見なくてもいいもの(全作わざわざ見る必要がないようなものをあえて観て語るのが このブログであるw 他の作品で真面目なレビューは書くので、このコーナーだけは思いっきり息抜きをしたいwwww)

このような条件を満たしていて なおかつオイラ自身が興味を持続し、最後まで見続ける事ができる作品は何かないか…そんな事を思いながら探していたら、うってつけのシリーズ作品を見つけたのだった!!

それがこの…



『ポリスアカデミー』シリーズである!!(爆っ)


先程、久しぶりに1作目である本作を見た。

この脳細胞を1ミリグラムも使わないで観られる感じがたまらなく良い!!wwww

制作費も200円ぐらいなんじゃないかなーと思わせるところも、一周してむしろ魅力と化しているw

これぞ、再見してあらためて語るに ふさわしいシリーズものだよ!!w

内容は、ポリスアカデミーと呼ばれるいわゆる警察学校に集まってきた警官候補生たちのドタバタと成長を描いたコメディ作品である…と、書いていて説明するのが馬鹿馬鹿しくなってきたw 成長っつったって、そんな真面目に語るほど立派なものでもないしw

元々警官になる気がなかった退学志願男(スティーヴ・グッテンバーグ)、ボイパ男(マイケル・ウィンスロー)、大男の黒人(ババ・スミス)、トリガーハッピーな武器マニア(そういえば こち亀に出てくる「ボルボ西郷」とキャラが被っているなーと思って調べてみたら、本作は’84年、ボルボ初登場は’88年…つまりボルボ西郷の元ネタはこいつなのか!?w)、声の小さなおチビさん、気弱なマザコンデブっちょ君、何をやっても必ずドジる男、プレイボーイのグラサン男(この男はラテン系を偽っているのだが「ラテン系が女にモテる」というのは、当時公開された『スカーフェイス』のアル・パチーノからの影響か?w)、教官の腰ぎんちゃくとして暗躍するお調子者コンビ etc.…とにかく奇人変人の見本市のようなアカデミーなのである(このキャラの立った登場人物たちが一組織に集まって…というパターンは『機動警察パトレイバー』にも影響を与えていると思うなw)。

もうこれだけで何かが始まらないわけがないじゃん!!wwww

つまり どんな人でも無条件で入学できるポリスアカデミーと刑務所は紙一重というわけなのである(苦笑)。

しかも壇上でフェ○されちゃう ラサール校長(ジョージ・ゲインズ)や、馬の○○○に頭ごと突っ込んじゃったハリス教官(G・W・ベイリー)、セクシー担当の巨乳ツンデレ・キャラハン教官(レスリー・イースターブルック)等、アカデミー側のレギュラーメンバーのコメディリリーフっぷりも見ていてたまらない。見ていてホント声出して笑っちゃったよ!! あまりにも くだらなすぎてw

クライマックスの暴動鎮圧シーンもなんだか学芸会みたいで楽しませてもらったw

個々の際立ったキャラも適材適所でキラリと光り、ラストはスカッと爽快!! しかも最後の最後までフェ○ネタだし!!(爆っ)

いや~、この見終わった後に何も残らない感じがいいね☆wwww

そういった意味では『トラック野郎』シリーズにも通ずるところがあるなw


★★★☆☆


調べてみたら この『ポリスアカデミー』シリーズは全部で7作まであるんだとかw

これから残りの6作も当頁で随時紹介していきますので、次回もお楽しみに☆

で、最後に余談なのだが、DVDの特典映像で当時の出演者やスタッフが語っているコメンタリー映像があって見てみたのだが、みんな結構いい おじちゃん・おばちゃんになっていて なんとも微笑ましかったw

そして当時の撮影エピソードやオーディションの様子を語っているのだが、あんな くだらない映画の事を真面目に語っている姿が、まるで本作を真面目にレビューしようとしている このブログのようで 見ていて かなり こっ恥ずかしかったwwww 他人事ではないな、もはや…w

トラック野郎 故郷特急便

いよいよトラック野郎シリーズも この記念すべき10作目をもって終了に!!(苦笑)

興行的には成功しており11作目制作の予定もあったそうなのだが、なんでも桃次郎役の菅原文太が翌年のNHK大河ドラマの主役に抜擢され、1年間スケジュールが拘束されてしまう事によって本シリーズが終了したんだとか。

そして本作では、3人目のトラック野郎・せんだみつおの姿がない!! 急病のため出演が取りやめになったのだ。これはアンチせんみつのオイラにとっては嬉しい展開☆w

しかし本編は…期待したほど大して面白くなかった(苦笑)。

トルコシーンはカット(会話の中だけで登場w)で、ライバルは原田大二郎。完全に役不足だw それと もう今までに闘牛とか輓馬とか このシリーズで散々見たから、土佐犬による闘犬シーンも新鮮味がなかったし。

で、ヒロインは最初で最後のダブルキャスト・石川さゆり森下愛子だ。

若い頃の森下愛子は、なんだか堀北真希に似ていた☆wwww いいなぁ~、拓郎さんw

そもそもさぁ、ヒロインが二人いるっていう時点で既に失恋フラグが立ってるよねぇ。二兎追う者は一兎も得ずを地でいってます(苦笑)。

でも厳密に言うと 石川さゆりにはフラれてはいないんだよね。むしろ求婚されたぐらいで。プロの歌手を目指す彼女の事を思って 桃さんの方から振ったという。

ひとりの女の本当の幸せを願ってのラストシーンは まさに『カラーパープル』だよ!!(爆っ)


★★☆☆☆


…というわけで、10回に渡ってお届けしてきました『トラック野郎』シリーズのレビューもこれにて終了です。最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました☆

なんでも このタイミングでブルーレイも発売されているみたいなんで、もし機会が御座いましたら観てみてくださいませ。

個人的には1作目と、梅宮辰夫がライバルの3作目がオススメ。あとはぶっちゃけ観なくてもいいと思います(苦笑)。4作目の杉浦直樹もいい味出していて好きなんだけどねぇ~w

今 当頁では スピルバーグ監督作品のレビューも併行してやっていますが、こうしてシリーズものを順に全て見ていくと、いろんな傾向とか変遷が見られて楽しいですよ☆

さてさて、次回からは何のシリーズを見ていきましょうかねぇ?w 乞うご期待!!

カラーパープル

今までアクション大作や 子供のためのファンタジー作品ばかりを作ってきたヒットメーカーであるスティーヴン・スピルバーグが初めて挑んだ新境地…それが大河ドラマ的なシリアス路線であり、その始まりが この『カラーパープル』であると言えよう。

まぁ、山田洋次における『男はつらいよ』と『学校』シリーズの棲み分けのようなものである(苦笑)。別に宮崎駿の『風立ちぬ』でもいいけどw

『E.T.』でオスカー(作品賞)を逃したスピルバーグの アカデミー賞を意識した作品という見方もできるかと思うが、本作は10部門にノミネートして結局無冠で終わっている。監督賞に至っては候補にすら挙がらなかったという事で、ここからスピルバーグの「アカデミー会員に嫌われている伝説」の長い苦闘の道のりが始まるわけだ(苦笑)。’87年にはアービング・サルバーグ賞(アカデミーの特別功労賞のようなもの。オスカー像はもらえない)を受賞するが、監督・作品賞でオスカーを獲るのは『シンドラーのリスト』(’93年)まで待たなくてはならない。

原作はピューリッツァー賞も受賞したアリス・ウォーカー、主要キャストのほとんどが黒人、音楽はいつものジョン・ウィリアムズではなくて、クインシー・ジョーンズ(プロデューサーとしても参画)、上映時間も当時のスピルバーグ作品としては長尺で154分と、異例づくしのある意味珍品だ。

アレン・ダヴィオー(撮影監督)による美しい映像(特に移動撮影は必見)で淡々と話が進んでいくのだが、正直序盤は退屈だ。この「美しいけど退屈」感はスタンリー・キューブリックの『バリー・リンドン』に通ずるところがあるw

しかし154分で見せる女の一代記であるので、ジャンプカット等も多用して非常にテンポ良く見せている(編集のマイケル・カーンの功績も大かと)。そんなところはマーティン・スコセッシの『グッドフェローズ』的でもある。

本作を観ていると「あー、たった100年前までは黒人もこんなに差別されていたのだなー」と思うのだが、何もこれは黒人だけの問題ではない。

人種差別はもちろんの事、近親相姦にDV、同性愛…と スピルバーグは今まで自作で触れる事のなかったタブーの部分を積極的に描いている。これは黒人差別の問題でもあるのだが、女性が社会的権利を勝ち取るまでの物語でもあるのだ。

主人公のセリー(ウーピー・ゴールドバーグ)に妹のネッティ、シンガーのシャグや義娘のソフィア等、様々な境遇を背負った女性が本作では数多く登場する。これは白人(ユダヤ人)男性による、(黒人)女性讃歌映画と言えよう。

まぁ黒人がこれを見てどう思うかは計り知れないが、スピルバーグ演出の巧さがキラリと光る隠れた名作だとは思った。

ラストはプロセスを多く踏んだ割りには ちょっとあっけないかな、と思ったが…w


★★★★☆


※ 本当はここで『世にも不思議なアメージング・ストーリー』(元々はテレビシリーズ)のレビューをやる予定だったのですが、ソフト入手ができなかったためレビューは割愛させてもらいました(学生の頃に一度観た事はあるのですが、全くもって内容を覚えていないためw)。またどこかで観られる機会があった時には、あらためましてこの場でレビューを掲載できればと思っております。何卒ご了承くださいませ。

洋楽DJセットリスト

先日ツイキャスでDJ配信をしたのですが「セットリストが欲しい」というリクエストがあったので、書き起こしてみました。

アーカイブもありますので、見逃した方も楽しんで頂ければと思います。この日は懐かしの洋楽中心でお届けしました。以下がそのセットリストと動画リンクです(後半のアニソンDJのセトリは割愛させてもらいました。何卒ご了承くださいませ)。


自宅DJ-01 20140216

『The Power Of Love』 Huey Lewis & The News
『Like A Virgin』 Madonna
『ラジオ・スターの悲劇』 The Buggles
『Wake Me Up Before You Go-Go』 Wham!
『Wild Thing』 X
『My Sharona』 The Knack
『Born To Be Wild』 Steppenwolf
『Little Green Bag』 George Baker Selection


自宅DJ-02 20140216

『Little Green Bag』 George Baker Selection
『ワイルド・ワン』 Suzi Quatro
『Kokomo』 The Beach Boys
『Danger Zone』 Kenny Loggins
『Eye Of The Tiger』 Survivor
『The Final Countdown』 Europe
『Girls Just Want To Have Fun』 Cyndi Lauper
『Fantasy』 Mariah Carey
『Genius of Love』 Tom Tom Club


自宅DJ-03 20140216

『Genius of Love』 Tom Tom Club
『Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine』 James Brown
『Soul Man』 Sam & Dave
『Sunny』 Boney M.
『愛のファンタジー』 Richard Sanderson
『Copacabana』 Barry Manilow
『I'm In The Mood For Dancing』 Nolans
『Venus』 Tom Jones
『Don't You Want Me』 Human League

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説

ルーカス印の大ヒット作、前作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の続編として作られたインディ・ジョーンズ シリーズ第2作目…と、いっても厳密に言うと 続きの話ではないw 『レイダース~』は1936年、『~魔宮の伝説』は1935年が舞台の話なので、実は2作目の方が前日譚になっているという構造だ。

『~魔宮の伝説』のオープニングから20分くらいまでのジェットコースター的展開が大好きで、あのシーンだけを きっと100回ぐらいは見ていると思うw

ケイト・キャプショー(本作出演後、スピルバーグ夫人に)の『Anything Goes』、往年のハリウッド・ミュージカル映画を彷彿とさせる華やかなタップダンスとラインダンス、いつものテンガロンに革ジャン姿ではなく白のタキシードで まるでジェームズ・ボンドのようにビシッとキメたジョーンズ博士、 ショーティー(キー・ホイ・クァン)の大活躍、飛行機からゴムボートでのダイブ…ここまでの流れは映画として完璧、まさにスピルバーグ・マジックの集大成だ。

ゲテモノ料理のフルコース(猿の脳みそのシャーベット等)や心臓をえぐり出すシーン、少年奴隷への強制労働シーン等、初期のスピルバーグ作品の中でも残酷描写の多さはピカイチで、まさに悪趣味スピルバーグの本領発揮であるw 本作は公開当時まだなかったレイティング・PG-13が作られるきっかけともなった。

呪いが解けてインディが子供たちを救うために颯爽登場のシーンでは、毎度おなじみ・逆光+トラックアップのスピルバーグ演出とジョン・ウィリアムズの劇伴(よくよく聴いてみると、かなりバーナード・ハーマン調であるw)でグッと盛り上げる。

多幸感にあふれたラストも観ていて心地良い。 しかし前作『レイダース~』と比べるとかなり作りが安っぽい(わざとそういうテイストにしたのかもしれないがw)。スピルバーグ自身は本作を「失敗作」と公言したらしいが、それほど悪くはないとは思うw


★★★★☆ 

トラック野郎 熱風5000キロ

シリーズ9作目。更に酷くなっていく(苦笑)。

だがOPとEDの名曲『一番星ブルース』は めでたく復活!!

それと トラック野郎名物・トルコシーンも復活した!!w しかも始まって56秒で!!wwww

とはいえ、ポロリがちょっとあっただけで、ヤリのシーンは無しw 所用があって今回 ジョナサンが初めてトルコ(桃さんの故郷w)に顔を出すが、ここでは母ちゃんへの一穴主義を貫いた!! そこは賞賛に値するw

で、今回のヒロインは 当時「燃えろいい女」のキャッチコピーのCMでブレイク(ツイストの同名曲も大ヒット)した 小野みゆき!!(役名のおなつは、CMでもおなじみの「ナツコ」からの引用だと思われw)

まぁヒロインっていうか、デビル雅美にしか見えなかったが…(爆っ)。脇役で出ていた亜湖松本ちえこの方が遙かに可愛かったな、ウンw

そしてワッパ兼 恋のライバルは 地井武男。のちにスケッチブックを携えてぶらりお散歩するような牧歌的な姿はそこにはなく(笑)、野性味溢れる まるで佐藤允のようなヤングでワイルドな ちいちいが拝めるw


そして前回に引き続き、原点回帰的な路線を狙っているのが見ていてよくわかる。

前述の主題歌やトルコ復活もその一例だが、今回取り上げたいのは トラッカー仲間「安曇野」の死だ。

事故で材木に押し潰され殉死してしまい、トラック仲間が呑んで騒いで 安曇野が得意にしていた『酋長の娘』を大合唱して盛大に弔うというものなのだが、このシーンはシリーズ3作目「宮城縣」の死のシーンにそっくりだ。

シリーズでも屈指の名シーンだった あの宮城縣の死のシーンを シリーズが低迷してきた第9作目で蘇らそうという魂胆だったと思われるのだが、あれほどのインパクトと感動はなかったし、見せ方としても それほど巧くはいっていなかった(苦笑)。

だいたい「元映写技師で、子持ちのやもめで…」と序盤で語られている時点で既に死亡フラグが立っているのが丸見えだったしなw あざといよ(苦笑)。


しかしラストも酷かったな~w ノサップ(地井武男)はライフルとダイナマイトを持ち出して復讐の鬼と化しちゃうし(笑)、それを見ても あれだけ大切に思っていた育ての父を捨てて ノサップの元へと行ってしまう山猫のおなつ(小野みゆき)の心理がまったくもって理解不能だし、ズベ公の母親(別居中の安曇野の妻)に子供を預ける事をあれだけ反対していた桃さんが 母親がバーをやめて改心し故郷の石垣島へ単身渡航すると聞いた途端に「やっぱり子供は母親の元で育てないと…」とあっさり引き渡してしまうなど、もう全てが空回っているというか 腑に落ちない点が満載で なんとも釈然としない。

ま、いまだに一番釈然としないのは せんだみつおの存在なんだけどね(苦笑)。でも今回は出番が少なめだったのでヨカッタ。トラック野郎ファンからの反感もあったものと思われるが、 きっと せんみつも この頃テレビの仕事が忙しくなってきて、それで出番が削られたのではないかと勝手に推測w


★★☆☆☆


あー、もうこの『トラック野郎』のレビューも残すところ あと1回ですねー。

これが終わったら、次は何のシリーズを見てレビューしていこうかな?w 

トワイライトゾーン/超次元の体験

60年代に日本でも放映された米国の人気テレビドラマシリーズ『トワイライト・ゾーン』(邦題:『ミステリー・ゾーン』)をオムニバス映画としてリメイク。今ではよくある「ザ・ムービー」ものブームの先駆けともなった1作だ。

で、スピルバーグは4本のオムニバス作品中、2作目の『真夜中の遊戯』をディレクション。

老人ホームにいる老人たちが一晩だけ子供に若返るという、如何にも「コドモオトナ」なスピルバーグらしいファンタジー。4作中最も怖くないw 

プロデューサーとして携わった『ポルターガイスト』('82年)から始まり、その後『グレムリン』('84年)等でも自らメガホンは取らないという、陳腐なホラーを作る事で自身の監督としてのキャリアを傷つけたくないというスタンスは ここでも保たれているというわけだ(苦笑)。しかし4作の中でも、ちょっと上品すぎやしないかい? このエピソードだけw

息子夫婦宅へのお泊まりを毎回拒まれる老人(ビル・クイン)というくだりは、小津安二郎監督の『東京物語』('53年)を彷彿とさせる(スピルバーグが この頃 『東京物語』を観ていたかどうかは不明だがw)。

それと「ハレー彗星を8歳の頃に見るのがいいか、それとも80歳で見るのがいいか」という話は、そのまま「映画」の話に当てはめる事ができる。

子供の頃に見て大して面白いと思わなかった映画が、大人になって再度見直したら感動して泣けた…なんていう経験は誰しも一度ぐらいはあるのではなかろうか。

オイラにとって、そういう映画が まさしく小津作品だったりするわけなのだが、そう考えると やはり本作は『東京物語』へのオマージュなのか!?w


と、毎度おなじみスピルバーグのお話はこれまでなのだが、オムニバス作品なので他の作品についても言及しておきたい。

何故なら 本作を語るにあたって、第1話の 『偏見の恐怖』を監督したジョン・ランディスの話をしないわけにはいかないので。

実はこのエピソードの撮影中、事故により主演のビック・モロー(テレビ映画『コンバット』のサンダース軍曹役)が亡くなった。

ベトコンの子供2人を抱えて逃げるシーンにて撮影に使用していたヘリコプターが落下。ローターが直撃し、3人とも即死した(ヘリの操縦士は無事だった)。

もちろん このシーンは本編ではカットされてしまったのだが、その後 日本では『カメラが捉えた決定的瞬間』などで その未公開シーンが放送された(オイラはそれを当時オンタイムで見たのを覚えています。以下がその動画)。



この事故のショックから ジョン・ランディス監督は長い事立ち直る事ができず、その後 作品にもあまり恵まれず現在に至っている。


最後に余談なのだが、映画『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』('78年)では同じように撮影中にヘリコプターが墜落する事故があったのだが、死者が出なかったのをいい事に なんとその事故シーンを本編でそのまま使っている(何の脈絡もなくw)。まぁこちらは超低予算のZ級映画だったので、アクシデントを逆手にとって迫力あるアクションシーンとして堂々と使ってしまったのだ!!(苦笑)

光と影…どちらにせよ これこそが 興行が絡んでくる事によって見せられない、もしくは見せなくてはならない「映画」の実態なのだ。 


★★★☆☆ 

トラック野郎 一番星北へ帰る

回を重ねて どんどん酷くなっていくシリーズ第8弾(そして それでもなお見続ける、俺!!/苦笑)。

前回の反省を踏まえてか ライバルやジョナサン一家もめでたく復活したが、今回もトルコシーンはなく、オープニングでいつも掛かる主題歌『一番星ブルース』もなくなってしまった!!(せんだみつおも含めレギュラー3人体制になったからか?) まったくもって味気なしw

で、ヒロインは大谷直子。オイラは とにかく岡本喜八監督の『肉弾』が好きで 大谷直子のファンだったから嬉しかったのだが、未亡人役という事もあってか ヒロインとしては ちょっと薹が立っていたかな、と(失礼w)。

しかし それ以外の、脇を固める登場人物が とにかくウザいのだ(苦笑)。

ワッパのライバル・黒沢年雄(Big99)もウザいし(コンボイで登場とは、スピルバーグの『激突!』の影響か?w)

二代目花巻の鬼台貫こと 田中邦衛もウザいし(別役でシリーズ二度目の出演)

嵐寛寿郎新沼謙治も レギュラーのせんだみつおも、もう全てがウザかったwwww

あ、唯一いい味を出していたのが、闇金社長役の成田三樹夫だったなw ちょっと『探偵物語』の服部さんに近いようなキャラ設定で☆w


正直言ってしまうと、子持ちの未亡人であるヒロインに なんでまたあんなにも桃さんが入れ込むのかという動機がいまいちよくわからなかったし、恋のライバルに寝取られるならまだしも、ダムに沈んだ桃さんの故郷の話を聞いて結局亡き夫の実家に身を寄せてしまう「死者には勝てず」という結末もなんだかしっくりこなかった(すっかり全部オチを言ってしまったがw)

前作でトラック仲間になったせんみつ→ジョナサンの奥さん(春川ますみ)に投資話を持ち掛けるが、持ち逃げされてしまいドロン→闇金会社に再就職→かと思いきや、今度はライバルのBig99側に寝返って→最終的にはまたひょっこり戻ってくるという、佐村河内ばりのとんでもないお調子者っぷりも見ていて不愉快極まりなかったし(苦笑)、クライマックスの人工透析の機器を病院まで搬送するミッション→実はその患者が二代目花巻の鬼台貫の奥さんだった…とかいう展開もかなりこじつけ感があったw

要は、なんか全てが不完全燃焼なのであるw っつーか、ストーリーが破綻しまくっていたしなw


★☆☆☆☆ 
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