かーやん☆ブログ

稀代のポンコツDJ

2019年03月

『恐怖と欲望』問題について

アスペクト比の話ついでに、もうひとつキューブリックのどーでもいい話をw

それはスタンリー・キューブリック監督の処女作『恐怖と欲望』(1953年)についてだ。

これは つい数年前まで「幻の作品」と言われていた…というのも 生前キューブリックは この『恐怖と欲望』を「初期のつたないアマチュアの仕事」と自ら黒歴史と認定し、なんとそのプリントの全てを自費で買い取り、どこにも上映できぬよう封印してしまったのだ!!w
なので ずーっと観たくても観られない作品だった訳だが、ついに初めてソフト化(DVD&BD)されてしまった(日本では2013年に)。

まさに「死人に口なし」とはこの事だ。
あんなに観たくてたまらなかった幻の作品だったのに、いざこうして公のものになってしまうと観る気が失せてしまい、キューブリックファンだというのに実はいまだに『恐怖と欲望』を観られずにいる。

まるで亡くなった恋人の遺言を頑なに守っている面倒くさい男のようですが…まさにその通りなんで ほっとけーきw

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『バリー・リンドン』のどうでもいい話

BSプレミアムでスタンリー・キューブリック監督の『バリー・リンドン』を放映していた。

この機会に今回 話しておきたいのは「ソフト化(もしくはテレビ放映時)伴うアスペクト比問題」だ。
他の作品や映像作家ではそれほど大きな問題にはならない事象なのだが、ことさらキューブリック作品となると、某かーやんのような(笑)世界中のキューブリックマニアが黙ってはいないw
というのも キューブリックという監督は「完璧主義者」であるとよく言われている。できる限り自作をコントロールし、NGを127回出させたとか今となっては伝説的に語られる程なのだが、自作のソフト化に際してのこだわりも尋常ではなかった。自分が関わったものは決して人任せにはせず、徹底して関与するという姿勢だ。

しかしキューブリックの死後にリリースされた再販版DVDやBD(ブルーレイ)では 現在のワイドテレビの普及に合わせ画面のアスペクト比(縦横比)を改変しているものが存在している。
それはまずは「テレビ有りき」という思考で、現在のテレビのフォーマット(16:9)にピッタリ合わせた方が見やすいであろうというに考え方に基づいたものなのだが、キューブリック信奉者はとことんオリジナルにこだわるw

全作品を挙げたらキリがないので『バリー・リンドン』を例にすると、下画像のようにキューブリック監修の初期DVDとBDでは微妙にアスペクト比が異なるだけでなく、天地の映っていない部分の存在が確認できる。

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これで推測できるのは、DVD版のマスターの上下をカットして 後にBDが作られたのだとしたら 元々のマスター(オリジナルネガ)が存在していないという事になる(もしくは手抜きをしたか)。

つまり『バリー・リンドン』は

1.撮影時のオリジナルネガ(1:1.77)
2.劇場公開時(1:1.66) ※キューブリック本人の意向によるもの
3.初期DVD(1:1.58) ※4:3のレターボックス収録
4.BD(1:1.78)

と、4つのバージョンが存在する事になる。

そのうちキューブリック自身が監修し認めているものは2と3。そして今日BSプレミアムでオンエアーされたものは4に該当する。
要は現在 監督の意向に一番近いものを観たければDVD版を入手するしかない…という話だったのですが、上下もしくは左右をカットするのか、それともレターボックスもしくはサイドパネルで完全収録するのか…どうでもいい人にとっては ホントにどーでもいい話でしたね、ハイwwww

ちなみに『シャイニング』以降の作品の初期DVDは当時のテレビのサイズに合わせてか4:3になっているのだが、BD版はオリジナルネガを用い 劇場公開当初のアスペクト比に限りなく近い形で収録している。
それがファンにとっては良いのか悪いのは微妙なところなのだけれども、気になるなら両方持っておけという…これまたどーでもいい話w

カメラを止めるな!スピンオフ『ハリウッド大作戦!』

見ましたよ。まぁこんなもんでしょ…ってな感じでw セルフファンムービーでしたwwww こういうのはやったもん勝ちだから。これはAbemaTVとネスレ日本に軍配。300万以上は掛けたのかなぁ?w

カメ止めを観てないで、いきなりこれから見始めた人とかいたら笑えるんだけどなぁ。「スゴイ!! スゴイよ、コレ!!」みたいなwwwwwwww

賛否は色々とあるとは思うけれど、この人は一生コレだけやっててもいいんじゃないかって思えてきたw
だって本家ジョージ・A・ロメロや『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』だって ずーっとやり続けてきた事に意味がある(生じてきた)んだから。

★★☆☆☆

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地獄の黙示録

『地獄の黙示録』を久しぶりに鑑賞。
ヴィットリオ・ストラーロの映像美に ただただ陶酔する、そういう映画。それ以上でもそれ以下でもない。

それ以上という事で言えば、本作のメイキングフィルム『ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録』の方が本編よりも100倍面白く、恐ろしい。こちらの方が原作の『闇の奥』により近いかと(笑)。

やはり ヘリの大編隊とか出てくると迫力が違うな。そこがフィリピンまで行って本当に撮っちゃうコッポラと、飛行機に乗れずロンドンから一歩も出ないキューブリック(『フルメタル・ジャケット』)との違いかw

本当にキチガイしか出てこない映画だが(笑)、一番の狂気はキルゴア中佐(ロバート・デュバル)だろう。
弾丸が飛び交う前線の真っ只中でサーフィンの事しか考えていないw
そして「朝のナパーム弾の香りは格別だ」とか言ってるし。朝一杯のコーヒーと同じレベルwwww
しかし戦場においてはそれがニュートラルというか、そうでもないとやってられないというね。

で、今回BSプレミアムで観た『地獄の黙示録』は1979年公開当初のバージョンだ(153分)。

実は今 DVD等で市販されているソフトウェアで見られる『地獄の黙示録』は、2001年にコッポラ自身が再編集した「特別完全版」しかない(202分)。つまりオリジナル(劇場公開版)が見たくても見られないというのが現状である(他にもそんな映画は山程ある。『レオン』や『ニュー・シネマ・パラダイス』等)。

しかし今回オンエアーされたのは、NHKが特別完全版のマスターを使って わざわざ劇場公開版と同じ形に再編集しているバージョンだ。
今となっては なかなか見られる機会がないので、非常にありがたい。さすがNHKなのであるw

★★★☆☆

スピード

久しぶりに映画『スピード』を鑑賞。

公開からもう25年も経っちゃったのかー!!w
でも実にシンプルな内容で 今見直しても素直にハラハラドキドキでき、風化していないのはヤン・デ・ボン監督(『ダイ・ハード』の撮影監督で これが監督デビュー作)の手腕によるものか。何せ舞台は ずーっと移動するバスの中…観客が退屈せぬよう細かくカットを割ってテンポ良く見せている。

しかし映画館で これを初めて観た時は とにかく不快だった…というのも ハリウッド映画の音響技術やシステムが急激に発展向上を遂げたのが ちょうど この頃で、オープニングのエレベーターの落下シーンでのワイヤーが「キュルキュルキュル〜ッ!!」と金切り音を上げるシーンがドルビーサラウンドで これでもかと強調されており、それが耳障りで心地良くなかったのを記憶している(それが今では当たり前となり、すっかり慣れてしまいましたがw)。

それとまるで漫画から飛び出してきたようなデニス・ホッパーの悪童っぷりが見ていて なんとも痛快だw それこそ爆弾魔からクッパ大魔王まで(笑)…まさにピカレスク・ヒーロー請負人と言えようw ちなみに この警官姿のデニス・ホッパーは『トゥルー・ロマンス』(トニー・スコット監督)でも見られるが(共に退職後設定)、ほぼ同時期の作品なので 引用であるかどうかは不明。

止められない乗客を乗せたバス…本作は まさに「ジェットコースタームービー」を地で行っており、観客も一緒に「乗車」させられている訳なのだが、この「時速50マイル以下になると起爆装置が作動する」というアイデアは、日本映画『新幹線大爆破』(佐藤純弥監督)からの借用と言われているが真意は不明。ただヤン・デ・ボン監督本人が言うには 黒澤明監督原案の映画『暴走機関車』(アンドレイ・コンチャロフスキー監督)が着想のヒントになっているという。

そしてラストで見逃さなかったのは、暴走地下鉄が その真ん前に到着(!?)したチャイニーズ・シアターで上映されていたのが『2001年宇宙の旅』(スタンリー・キューブリック監督)であるという点だ。
実は次作『ツイスター』でもドライブインシアターでのシーンで同じくキューブリック監督の『シャイニング』を上映させている。
どんだけキューブリック好きおじさんやねん!!…って、それってオレの事かwwww

★★★☆☆

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祝砲の挽歌

刑事コロンボ『祝砲の挽歌』観了。

陸軍学校の理事長をなんと空砲の誤爆(と見せ掛けて仕組まれた爆発)でぶっ殺すというとんでもない回wwww

大砲の掃除係だった生徒の証言で崩れたアリバイの件とかは かなり面白い展開だった。
しかしちょっと無理のあるラストだなーとは思ったけれども、この展開こそがまさに最もコロンボらしく、この回のファンが多いのも大いに納得。三谷幸喜もお気に入りの回らしい。

★★★☆☆

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ロンドンの傘

刑事コロンボ『ロンドンの傘』観了。

ついにコロンボ、名探偵 シャーロック・ホームズのお膝元・ロンドンの地に立つ!!w
まぁ要は星の王子様がニューヨークに行ったり、寅さんがウィーンに行ったり、ジェイソンが宇宙に行っちゃったりするアレです。いわゆる慰安旅行wwwwwwww

マクベスの舞台に立つ俳優夫婦が今回のクロなのだが、本作の見どころは「女優さん(オナー・ブラックマン)が女優(リリアン)の役をしながら犯罪の隠蔽のために演技をする」という三重構造になっている点だ(ややこしいなw)。しかも その複雑な役どころの女優の吹き替えを岸田今日子がやっているというねw それだけでもう胸熱回なのですが、ラストはイマイチだったかなー。
『逆転の構図』の時と一緒、いわゆる「カマ掛け」なんだよね〜。でもあの瞬間、旦那の方がとち狂わなかったらどうしてたんだろ? ホント賭け(ハッタリ)の捜査だよね、ウンw それと小池朝雄の声がしゃがれていて元気がなさげだったのも ちょっと残念ポイントw

★★★☆☆

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