昨日映画『ターミナル』を観に行ってきました。

9ヶ月間、JFK国際空港から一歩も出られず寝食をすることとなった男 ビクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)の話なのですが、ポイントは何故彼はクラコウジア(東欧の小国。実はコレ、実在しない架空の国)からたった一人でニューヨークまで来たのか、というところ。それを話すとネタバレになってしまうのでここでは書きませんが、はっきり言ってしまうと まぁそれほどお涙ちょうだいの話ではないかな、と(苦笑)。

徹底したコメディーでも、感動作でも、ラブロマンスでもなく…この中途半端さはまるで山田洋次的な世界観だ(ちなみにスティーブン・スピルバーグ監督は日本の『寅さんファンクラブ』の会員でもある/笑)。
スピルバーグが撮っているというのに、全編に漂うこの普通感は一体なんなんだぁ!?
かと思うと今度は『インディ・ジョーンズ4』を撮ろうとしているし…こんなところもまさにアメリカの山田洋次といえよう(『男はつらいよ』『学校』を交互に撮ってバランスを保っていたように/苦笑)。

しかし特筆すべき点もいくつかあった。

まずは撮影監督 ヤヌス・カミンスキーの仕事っぷり!!
全編にわたってというわけではないのですが、要所要所で「おおっ!」と唸ったカット割り有り。
彼は『シンドラーのリスト』『プライベート・ライアン』のあのトンデモ映像の撮影も手掛けており、両作でアカデミー賞も受賞している、今やスピルバーグの右腕ともいえる最重要人物だ。

それとJFK国際空港の壮大なセット!!
実際の空港でのロケ撮影は安全保護のため不可能…というわけでなんとJFK国際空港そっくりな巨大なターミナルのセットをおっ建てて撮影したんだとか。これはスゴイ飛行機びっくり

あと感心したのは劇場用プログラムの出来の高さ(←内容じゃないのかよ!!/笑)。
ちなみにアートデザインは北村浩一郎(metamo)の手によるもの。
1ページ目の目次と最終ページのキャスト&スタッフのクレジットがフライト・インフォメーション・パネル風のデザインになっているのですが、それが最高にカッコイイ!!
私は映画本編のラストに流れるクレジットもこういった形で見せるのかな?…と思っていたのですが(ちなみにオープニングタイトルはフライト・インフォメーション・パネルで『THE TERMINAL』と表示しておりました)、見事に予想を裏切り○○○でクレジットとは…(まぁ、大したネタではないのですが、これは見てのお楽しみに☆)なんかガッカリでしたドクロ汗(笑)

今月に入ってハウルMr.インクレディブル、そしてターミナルと立て続けに3本も観てしまいましたが、本年度の二代目淀長が選ぶベストワン・ムービーは、誰が何と言おうと『下妻物語』!!
まだ観ていない人はバツ!!@おすぎ そして『トゥー・(おかま)ブラザーズ』ですっ!!@おすぎとピーコ(笑)

2005年もまた素敵な映画と出会えますように…ラブ