「メディーック!!!!」(笑)

ついに来たね、キター!ね?、『電車男』 怒濤の最終回!!

しかし、電車母があのマチルダさん(現アンパンマン/笑)だったとは!!(爆っ)
で、もってエルメスパパ泣き虫先生だろ?(笑) ズリーよぉ?、きったねーよぉ?!!(笑)
でも、戸田恵子といえば今や顔出しの役者さんとしての方が有名になってしまったから、アンパンマン以外での声優さんとしての一面を忘れかけていたので、あれこそが不意打ちの大爆撃であったといえよう(笑)。
第1回からずーっとその姿を見せず、ヲタグッズの精霊流しの際にカンペーさんが放った「マチルダさぁぁんっ!!」の一言が最後の最後まで引っ張った伏線だったとはねぇ?。いやー、ここまで確信犯的にヤラれるともう脱帽ってな感じです、ハイ汗

で、今回(最終回)は90分の拡大版だったわけだが、その90分間の内訳を今一度この場で振り返ってみることとしよう。

まず初めの15分は、今までの物語の総集編だ。エルメスが初めて掲示板を直視し、電車との出逢いから始まる過去の想い出が回想されるシーンである。
そして30分目にして、すれ違いながらもようやく再会を果たす電車とエルメス。
で、そのCM明けから電車男朝帰り後のノロケカキコの応酬(爆撃)が続く。恋の行方という意味合いではここがある意味クライマックスといえるのだが、スター・ウォーズ エピソード3でアナキンがダークサイドに堕ちてダースベイダー卿となる…という結末を知りながらもハラハラドキドキしながら観ているのと同様、本来恋愛ドラマとしてはクライマックスであるはずのこの告白シーンは(早々の時間帯でされていることも考えれば)決して最大の見せ場ではないことは明白である(原作にもあった「大人のキス」もあえてモザイク入りだったし/笑)。

で、この物語のもうひとつの(真の)クライマックスは57分目以降から最後まで展開していく。つまり電車男が毒男スレから卒業していくというくだりである。
そう考えると、この『電車男』で最も重点が置かれているのはスレ住人たちとの涙涙の惜別シーンであるといえよう。

999番目のレスで発車した電車男列車はホームに集まったスレ住人たちに見送られ、天空高く飛び立っていった。つまり『銀河鉄道999』だったというワケ(笑)。で、この映像はOPアニメの天翔ける電車たちのイメージと重なる。
そしてこの天空への飛翔というイメージは告白の舞台にもなった秋葉原の雑居ビルの屋上(「2人だけの秘密の場所」)ともリンクしている。
この屋上は第1話から登場し、そもそもは電車だけの秘密の場所であったのだが、彼はこの屋上(天上)から自身(ヲタ)のレゾンデートルともいえる秋葉原という街(下界)を見下ろし、愛しながらも「ここ(狭い世界)から一歩飛び出せたら…」と密かに想いを馳せていたのかもしれない。
そしてその想いは、この特別な場所を愛する者と共有することにより恋愛を成就させることで遂げるのであった。

そういえば、スレ住人一同がこうして集結したのは銀座松坂屋のベノア店内以来だったなぁ(笑)。このラストはある程度想像できてはいたのだが、こういった形でみんなに見送られ毒男スレを旅立っていくという結末(卒業シーン)は判っていながらもやはり涙ものであった悲しい
おそらくこのラストを見届けた視聴者諸氏も「おまいら>大好き」だったのではなかろうか。
原作もそうなのだが、この電車男というテレビドラマは主役以外の人たちによって築き上げられた(補完された)ファンタジーだったのだ(こうなってくると電車とエルメスとの恋愛譚の真偽は いい意味でさほど重要なことでなくなってくる)。

で、最後にテレビ版『電車男』の総括をしようと思うのだが、電車で始まった物語が電車で終わるというのは、皆が望んだ一番美しい形での着地点であったといえるのではなかろうか。
電車とは、まさに旅の始まりであり、そして旅路はよく人生と比較され例えられるものでもある。

手塚治虫の名作『ブラック・ジャック』のエピソードにその最終回を彷彿とさせる『人生という名のSL』という傑作がある。
ブラック・ジャックが人生の岐路で出会った様々な人たち(故人も含む)と移動中のSLの中で乗り合わせ、過去を回想していく(結局夢オチなのだが)…という物語なのだが、電車男の最終回を見ていて私はこの話を思い出してしまった。

電車に乗る=(人生という名の)旅に出る、ということは日常的なことなのかもしれないが、書を捨て あるいはモニターのスイッチを消して一歩外の世界へ踏み出し旅立つという行為が新たなる出会いをもたらすというわけである。
しかし、この物語は決してモニターと向き合っている人たち(スレ住人)を全面否定するものではなかった…というところもミソといえよう。
ネット依存症や引きこもり、ニート等と近年色々と社会問題視されている面もあることは否定できないのだが、「ネット上での人と人の繋がりは空虚なものである」という一部の社会通念に真っ向から勝負を挑んだという意味でこのテレビドラマの存在意義はあったといえるのではなかろうか。
まぁ、今の若い人たちからすれば携帯電話やメール等、手軽なコミュニケーション・ツールが身近に且つ当たり前のようにあるわけで、だからこそ この『電車男』という物語にすんなりと入り込み共感することができ、この一大ブームが成立したともいえるわけだ。

で、この壁一枚を隔てたところにある身近なファンタジー(都市伝説)・テレビドラマ版『電車男』は大団円のうちにその幕を閉じたわけだが、これで全ての物語を終えたというわけではない。
次回は『電車男』外伝として、電車男のヲタ友・松永勇作(劇団ひとり)の物語が“もうひとつの『電車男』”として出発する。

確かに陣釜さんをはじめ、魅力的なサブキャラクターたちの宝庫でしたからねぇ、この話(ドラマ)は。
是非ともスレ住人役の人たち等を集めて座談会とかやって頂きたいものです、ハイ☆(『TV Bros.』誌上か何かで/笑)

あともう少しだけ『電車男』の余韻を楽しめるのかと思うとなんだかホッと致します雲(笑) だって、だってオイラもこの愛すべきスレ住人たちとサヨナラするのは辛いもーんっ汗(笑)
彼らのおかげで毎週木曜日は楽しませてもらいました☆

ホント「おまいら>大好き」


トワイライト、ほんの少しこのままでいたかった
トワイライト、君に時間をあげたのさ
僕の心をすっかり奪えるようにね

(ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA 『Twilight』)