今日は仕事があったのですが、就業後 気合いを入れて本日公開初日を迎えました『嫌われ松子の一生』をレイトで早速観てきました。

完全に打ちのめされました…。

ホントすげえ傑作。

だけど…『下妻物語』のようには笑えない、かなり胸がズキズキと痛くなる作品でした(実際見終わった後、食欲が無くなってしまった…)。

間違いなく傑作なのに、この後味の悪さとモヤモヤ感は一体なんなんだ!?

私は『嫌われ松子?』を観て これにそっくりな ある1本の映画の事を思い出していた。

それは

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』

である。

かつて私は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を劇場で観た際に、自らのホームページに「10年に1本の傑作」と書いた。
だが、私の好きな映画オールタイムベストの中に この作品は含まれていない。

ちょっとこの映画は、人に薦めるのがためらわれる作品だ。
決して手放しでは喜べない映画なのだ。

「人の不幸は密の味」

などとよく言われるが、『嫌われ松子?』も『ダンサー?』も決して笑えた話ではない。
かといって、いわゆる「お涙頂戴」とも異なるのだが(実際私は泣けなかったし、泣かなかった)、これを「他人事」と笑えて観られる人は ある意味幸せであると言えよう。

これは「密の味」でもなんでもない。

「松子は私だ!!」

と思えた人も、それはそれである意味幸せと言えるのではなかろうか(ちなみに私は後者である)。

映画を観るという行為は 人との出会いに良く似ている。

私は『嫌われ松子の一生』に出会えた事を嬉しく思う。

そしてこの作品を愛おしく思う。

だけど、それは「好きか嫌いか」という話とは別(苦笑)。

『嫌われ松子?』は まるで“観る人”を挑発させるリトマス試験紙のような映画だ。

百聞は一見にしかず…是非皆様にも観て頂いて、率直な感想をお聞きしたい(特に松子と同じ 女性の方の御意見を)。

本当は他にも

『嫌われ松子の一生』=女版『グッドフェローズ』(もしくは『カジノ』)説

というお話もしたかったのですが…今日はもう遅いので『嫌われ松子?』レビューの続きはいずれまた…。