今日は昨夜試写会で観た映画『初恋』のレビューを。

で、『初恋』の内容なのですが、1968年の『三億円事件』の犯人は 実は十代の少女でした…というとんでもない話。
中原みすずによる同名小説が原作になっている。
しかも作中出てくるその少女の名が“みすず”…って事は、これって実話なの? それともフィクション?…という構造になってる小説らしいのですが(残念ながら未見)、話だけ聞いていると なんか面白そうだなぁ?、と思い期待していたのですが…

ごめん、これは駄作だったわ…ドクロ汗(苦笑)

まぁ『インストール』(2005年かーやん最低映画大賞受賞作品/笑)よりはマシでしたけれど(苦笑)。

で、何でこれが駄作(というよりも失敗作)かといいますと…

エログロ&やさぐれ感が無い

のだ。

CG無しで60年代の風景等を描くのは もはや不可能になってしまったという現実もあるのだが(その証拠に背景が目立たぬよう、やたら人物の寄りの画が多かった)、その時代が持つ雰囲気のようなものも描くのが難しくなっているのであろうか…なんか小綺麗な感じがして、どうもこの話に感情移入ができなかった。

それと宮崎あおいにこの少女役をやらせてしまった事が そもそも間違いだったような気もする。
予告編を見た時には「演技の上手い娘だから これはハマリ役なのでは?」と期待していたのですが、なんか作中で存在が一番浮いていたのは宮崎あおい演ずるみすずだったような気がするのです(でも小出恵介クンの七三分けはグーでした☆/笑)。

「正直ちょっと気合い(女優魂)入れ過ぎたんじゃねぇ?」(←かかしのきっくん風に/笑)

っていうのが素直な感想。

オイラとしては、宮崎あおいにひと脱ぎふた脱ぎぐらいしてもらって そっちの面での“女優魂”を見せてもらいたかったよ(笑)。
これで女優としての株を上げるよりは、降板しないで『NANA』の続編に出ていた方がまだマシっす(苦笑)。

で、先程申しました「ひと脱ぎふた脱ぎ」というのは別にギャグでは御座いませんでして、60年代のやさぐれ感を出すためにも ちょっとハードめなエロシーンも満載して頂きたかった(文化庁後援の映画としてはそれは無理だったのか/苦笑)。
まぁ小嶺麗奈のティティが拝めたのは唯一の収穫だが(笑)、なーんか画的にも話的にも綺麗事で終わってしまっている感は否めなかったドクロ その時代の匂いがしてこなかったのだ。
もっともっと時代背景を反映したドロドロとした青春群像劇として描くっていうのも、この『初恋』のもうひとつの可能性だったのではないでしょうか。
そういった意味で駄作というよりは残念な作品というのが、私の意見であります。

…と、公開前からこんな厳しい評価をしてしまいました(苦笑)。
タダで観たくせに…すいません(笑)
そう考えると、(本職の)映画評論家って かなりいい加減な職業だよなぁ?汗(苦笑)
____________________

で、2006年も折り返し地点…というわけで、今年も半期に一度のお楽しみ・二代目淀長(襲名予定)による『2006年上半期ムービーベスト3』をお送り致します☆

この半年、劇場で鑑賞した作品は以下の通り

『ミュンヘン』
『イーオン・フラックス』
『RENT/レント』
『映画 クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ踊れ!アミーゴ!』
『嫌われ松子の一生』
『初恋』

うーん、年々少なくなっているような気がするなぁ…汗(苦笑)
ま、でも一応1ヶ月1本ペースなんで許してくださいすいません(笑)

前回2005年のベストムービーは残念ながら 該当作品無し…という悲しい結果でしたが、今年上半期ベスト1は…(ドラムロ?ル音符/笑)

『RENT/レント』

に決定!!

以下は
2位『嫌われ松子?』、3位『ミュンヘン』っつー事で。

『ミュンヘン』も『嫌われ松子?』も昨年末の時点でかなり期待(観る前から高評価/笑)していた所為か、評価が厳しくなってしまいました。
ソフィア・コッポラの『マリー・アントワネット』は今年の作品としてエントリーできるのかしら?(日本では正月映画になるという噂。カンヌでは不評だったようですが…汗)

先日このブログで「映画を観るという行為は 人との出会いに良く似ている」というお話をさせて頂きましたが、『RENT/レント』のような、これから人生を共に過ごしていくような“親友”(もしくは伴侶と言ってもいいかもしれない)に出会えることって なかなかあるもんじゃないですよ。
ですので、皆様にも決して「映画ごときに人生を変えられたくない」なんて思ってもらいたくないのです。

あー、これで2006年も半分終了かぁ。早いなぁ?汗
残す半年も素敵な作品と出会えますように…ラブ

ではでは、今夜はこの辺で☆