『小早川家の秋』鎌倉市川喜多映画記念館で鑑賞する。

小津監督が東宝(宝塚)で撮った珍品。

なので出演者も森繁だったり、小林桂樹だったり、加東大介だったりと まるで東宝の社長シリーズを見ているかのようだった(笑)。

それでもちゃんと「小津作品」になっているところがまたスゴイよな!!w

キハチさんの『江分利満氏の優雅な生活』でも夫婦役だった小林桂樹×新珠三千代コンビが見られたのも嬉しかった☆

今見ても美人だよね~、新珠三千代(元祖ツンデレ)は!!w

で、ラストのバーナード・ハーマンばりの仰々しい音楽(黛敏郎によるスコア)とカラスは まるでヒッチコックの『鳥』を見ているようだった!!(笑)

あの不気味なラストは本作を更に珍品なものとしているし、この作品を撮り終えた後に小津さんは母親を亡くし、この後の『秋刀魚の味』が小津さんの遺作になった事を考えると まるで不幸の始まりを見ているかのようだ。


★★★☆☆


(2014.7.26 再編集)