小津さんは作品の出来に満足していなかったようだが、観てみたら小津作品の中でも屈指の名作だった。

60年代でも70年代でもなく、まだ戦後間もない1952年にこうした家族の問題、家庭不和、出身・身分等の問題を既に扱っていた事に まずは驚いた。

田舎育ちの旦那様を「鈍感さん」呼ばわり、適当な嘘をついては修善寺や後楽園球場等に豪遊…と、まさに元祖『デスパレートな妻たち』!!w

でもラストは ほっこりとした☆ お茶漬けの味とは まさにFlavor Of Lifeなりw

あなたらしく、自分らしく、その背丈で背伸びせずに生きていくという事。袖を摺り合わせ、寄り添いながらも。


しかし小津映画における佐分利信は実にイイネ!! 特に朴訥とした感じが「昭和の父親」像といった感じで。

そしてここでも淡島千景がキュート☆w


★★★★★


(2014.2.12 一部改稿)