しょっぱなから勝新さんのウルトラ・バイオレンスが炸裂の第5作目w 

根っからの女好きの大宮二等兵(勝新太郎)、しかし有田上等兵(田村高廣)とのBL的展開に毎回胸熱

そして「部隊にいる方が安全」と結局脱走してもまた編入というお約束のパターン(苦笑)。 

しかも本作では将校に化けて強引に(浪曲を披露して)編入という滅茶苦茶なお話w 

とはいえ、後半の救出作戦とゲリラとの肉弾戦のくだりは見応え満点だ。ホントまさしくザッツ・エンターテイメント!! 

それと元憲兵役の成田三樹夫のバイプレイヤーっぷりも必見。「有田…、俺は悪党だったな。今度生まれてくる時も、また悪党さ。じゃあな…」の台詞に涙。これぞミッキーのピカレスク・ロマンの神髄だ。 

で、本作のヒロインは 安田道代(現・大楠道代)。女賭博師シリーズでは 江波杏子の妹役とかやっていた、大映映画では好きな女優さんのひとり。 


戦争という 死と背中合わせの状況の中で生まれる強烈な生への欲求…それこそが戦争映画の、兵隊やくざシリーズの醍醐味だ。 

おそらく この映画を当時映画館で観た人は、胸を張って すがすがしい気持ちで劇場を出たんじゃないかなぁ? こういう映画って大事だよね。今の日本には皆無だけど(苦笑)。 

だからこそ こうして観ちゃうんだよね、昔の映画なんだけどw