ブライアン・デ・パルマ監督による珠玉のサスペンス・ムービー。

正直 デ・パルマによるヒッチコックまがいの悪趣味な初期の一連のサスペンス物『殺しのドレス』や『ミッドナイトクロス』『ボディ・ダブル』等はあまり好きではなかった。

しかし『スカーフェイス』『アンタッチャブル』『ミッション:インポッシブル』等のビッグ・バジェット作品での成功で名声を得たデ・パルマは自ら製作や脚本(共同)もこなし、自らの集大成とも言える一級品のサスペンス・ムービーを作り上げた。それがこの『スネーク・アイズ』である。

冒頭13分のワンカット長回しは、まさに「デ・パーマ・カット」の真骨頂であり圧巻。

後半に いつもの「分割カット」が出てきて、「まだこんな事やってんのかよ、このオッサン」とニヤリとさせられたが、ここまで来ると立派な「芸」であると認めざるを得ないw

坂本龍一によるスコアもバーナード・ハーマンのように仰々しくなく、抑制が効いていて好印象。まるでエンニオ・モリコーネのように美しいサントラだ。

★★★★☆