ティッピ・ヘドレン、ショーン・コネリー主演のヒッチコック作品。

多少の無理はあるとはいえ、'64年の作品とは思えないぐらい良く出来ている。そのクオリティは 同じ'64年に作られた他の作品と比べてみれば 一目瞭然だ。

ヒッチコックの作品には今見ても「これ、どうやって撮ったんだろう?」と思わせるシーンが毎作品ごとにある。

『マーニー』だと、ティッピ・ヘドレンが狩猟中に愛馬で逃走するシーンでのフォローショットからの空撮による俯瞰のショットなどは、'64年に撮ったものだと思うと感心させられる。

しかし当時まさにヒッチコックの「『鳥』の籠」に入れられて醜悪な女を演じさせられたティッピ・ヘドレンは観ていてリアルに痛々しかった。

というのも、実は前作の『鳥』に主演したティッピ・ヘドレンは公私に渡りヒッチコックに非常に気に入られ、自分の作品に出なければ芸能界に居られなくしてやる的なセクハラ・パワハラをガンガンに受けて、その後の役者人生に支障をきたした。

そして人間不信気味になった彼女は一時期女優活動を止め、動物保護施設の運営などもしていたらしい。まさにハリウッドの松島トモ子だ!!w まさに男を拒絶し、馬を愛するマーニーの姿にまんま重なるというわけだ。

そうやって『マーニー』を観ると、別の意味で更に楽しめるかもしれないw

★★★★☆