岩井俊二監督による巨匠・市川崑監督のドキュメンタリーというか、バイオグラフィーを描いた佳作。

作中では一切ナレーションはなく、タイポグラフィのみで解説される。

まぁ要は「これなら本でもいいんじゃね?」的な内容なのだが、そこはやはり映画監督…映像で語る事に拘ったのであろう。

それと本作では、知る人ぞ知る 公私ともに市川崑監督の最高のパートナーであった和田夏十の事も大きくフィーチャーされている。

これは『市川崑和田夏十物語』と言っても過言ではないだろう。

こうして市川崑のフィルモグラフィーの数々を見ていたら、自分はあまりにも市川崑作品を観ていないなという事に気づかされた。

これを機会にもうちょっと観ておかなければと思った今日この頃なのであるw


★★★☆☆