NHK朝の連ドラ『あまちゃん』が「震災編」に突入し、いよいよクライマックスを迎えようとしている。楽しみで毎日見逃せない。

そこでひとつ気がついた事があった。

3.11以降、映画『潮騒のメモリー』が公開後わずか1週間で打ち切りに。そして同名主題歌も自主規制によりテレビ等で掛けられなくなってしまったという劇中のくだり。

これを見ていてハッと思い出したのは、忘れ去れていた あの「名曲」の事である。

それは

サザンオールスターズの『TSUNAMI』

だ。

自分は先日サザンの地元凱旋ライブを「聴きに」茅ヶ崎まで行ってきたのだが、そこでも やはりあの『TSUNAMI』が唄われる事はなかった。

言うまでもないが『TSUNAMI』は、初期の名曲『いとしのエリー』、中期の代表曲『真夏の果実』に続く、トリプルミリオンを記録した後期サザンのヒット曲である。

もしかすると『潮騒のメモリー』とは、今では無かった事のようになっている『TSUNAMI』に贈った 宮藤官九郎からのエールだったのではなかろうか。

そして奇しくも この2013年に、そのサザンが復活というのも単なる偶然ではないような気がする。

サザンもサザンで 震災から2年半が経過し「またあの曲が唄えたら、唄えるような世の中になったら…」という万感の思いを持って帰ってきたはずだ。

そういった被災地への思いは 同じく『あまちゃん』で使われている『地元に帰ろう』という曲にも顕著に表れている(ちなみにクドカンの故郷は宮城県である)。

そう考えると『あまちゃん』というドラマには「音楽の肯定」という裏メッセージがあるような気がしてならない。

もちろんクドカン自身もグループ魂として音楽活動もしているし、「音楽の力を信じたい」という気持ちもあったかと思う。

それと大友良英による軽快なオープニングテーマにも「震災復興への強い思い・祈り」が感じられる。

そういえば、北三陸鉄道復興のシーンでは ゴダイゴの『銀河鉄道999』(ブラスアレンジ)が非常に効果的に使われていて印象深かった(実は『銀河鉄道999』は番組初期の頃から度々使用されていた)。

 
さあ行くんだ その顔を上げて

新しい風に心を洗おう

古い夢は 置いて行くがいい

ふたたび始まる ドラマのために


元々はアニメのために作られた曲なのに、歌詞だけを見たら まるで このシーンのために書かれた「復興支援ソング」のようではないか。

大吉っつあんの『ゴーストバスターズ』しかり、80年代のアイドルソングへのオマージュしかり、 キーワードというか重要な「キーソング」が多数存在する『あまちゃん』、今後の展開が気になります。