パオロ・ソレンティーノ監督による2011年のイタリア映画。

とにかく美しい映像に陶酔しっぱなしの2時間。

別に映画はストーリーや演技が優れていれば「いい映画」というわけではないという好例のような作品だ(しかし、主演のショーン・ペンの怪演は素晴らしかった。見終わって すっかり彼のファンになってしまった!!w)。

オイラは こういう味わいのある映画をよく「佇まいの良い映画」と評するのだがw


実は本作には元トーキング・ヘッズのデイヴィッド・バーンが なんと本人役で出演しており(劇中の音楽も共同で担当)、トーキング・ヘッズ時代の名曲『THIS MUST BE THE PLACE』のライブ・パフォーマンスを劇中でご披露している(ちなみに本作『きっと ここが帰る場所』の原題が『THIS MUST BE THE PLACE』であり、もちろんこの曲からインスパイアされたものである)。

そのシーンは まさにトーキング・ヘッズのライブ映画『ストップ・メイキング・センス』(ジョナサン・デミ監督作品)を彷彿とさせるもので、ネタバレになるので書かないが、その地味ながらも 如何にもデイヴィッド・バーンらしい『欽ちゃんの仮装大賞』的な舞台装置は圧巻。観る者の度肝を抜かれ感動すら覚える。それを観るだけでも充分に価値のある1本だ(ファンの間では有名な話だが、デイヴィッド・バーンは日本の『欽ちゃんの仮装大賞』の大ファンらしいw)。


そして前述の通り、デイヴィッド・バーンが本人役で出てきたりと本作にはメタ・フィクション的な要素もある。

そういう点や 奇妙な人物が次々と出てきてシークエンスを重ねていく手法は デイヴィッド・バーンが監督した映画『トゥルー・ストーリーズ』にも似ている。 

パーシー・アドロン監督の『バグダッド・カフェ』とか好きな人だったら必見。オススメの1本です。

あ、それとU2のボノの娘さんが女優として出ているので(イヴ・ヒューソン)、そんなところも音楽好きな人には見どころかとw


★★★★☆