大島渚監督の出世作。60年松竹。

1960年に この『青春残酷物語』は さぞかしセンセーショナルであり スキャンダラスで、多くの若者に支持された事であろうか。

それを知るために、ちょっと当時の時代背景を調べてみた。

1953年 マーロン・ブランド『乱暴者』
1955年 ジェームズ・ディーン『理由なき反抗』
1956年 石原慎太郎『太陽の季節』
1959年 ジャン=リュック・ゴダール『勝手にしやがれ』 

そして1960年、同じく松竹の小津安二郎は『秋日和』を、東宝の黒澤明は『悪い奴ほどよく眠る』を作っている。

そうやって考えるとやっぱ早いよねw 予告編を見たら、既に この時点で「日本のヌーヴェルヴァーグ」と謳っていた。松竹も公開当時それをウリにしていた事がよく分かる。

撮影監督は川又昇。彼はそれまで松竹の小津組で長い事 撮影助手をしていた。そのせいか、解き放たれたかのように快活自在に撮っている。本作での彼の功績は大きいかと。ちなみに川又昇は現在もご健在で、鵠沼にお住まいらしいw


主人公・清(川津祐介)や真琴(桑野みゆき)の鬱屈とした思いは、そのまま当時の大島の気分と重なるのではなかろうか。

そんな時代の空気が こうしてフィルムに刻まれ、今もこうして輝きを放っている。

安保反対のデモ隊をゲリラ撮影したシーンを見ていると、後に大島がドキュメンタリーに転向していったのも納得だ。

大島渚が生きた証が、ここにある。


ヒロインの桑野みゆき、決して美人ではないけれど、あどけない可愛さがあって とにかく肌が綺麗だw

個人的には 桑野みゆき演ずる真琴の姉役で出ていた 久我美子も好きな女優さんである。小津作品にもいくつか出てるしね。


それと、本作を見ていて とんでもない事実に気がついた!!

久我美子の元カレ役に 渡辺文雄が出ていた。

主人公の川津祐介渡辺文雄…これはまさに

『くいしん坊!万歳』コンビ

ではないか!!wwww


★★★☆☆