スティーヴン・スピルバーグ監督によるテレビ映画。71年。高校生の頃 観たっきりだから、25年ぶりぐらいに再見w

日本や欧州では再編集されたものを劇場公開したために、一般的には スピルバーグの監督作品 第1作目と言われている(現在では、同じくテレビ映画『刑事コロンボ/構想の死角』が1作目とされているようだ)。

ハイウェイでトラックを追い抜いたら、延々追っ掛けられる…という、ストーリーは驚くほど単純だw

なので一歩間違えれば 非常に単調になりがちな話を、若きディレクター・スピルバーグは90分のドラマにしては異様に多いカット割りでテンポよく見せている。

車載カメラの映像もたくさんあったが、今見ると それはまるでGoProで撮ったかのような画であるw ステディカムの無い時代だが、非常に滑らかな移動撮影で撮られていて テレビ映画とは思えないほど、クオリティーは高い。

それにしても、後半は冗長な感じになってしまった(苦笑)。もっと短くてもよかったんじゃね?…と、思ったら テレビ放映版は74分だったらしい。それと主人公のナレーション、アレもいらなかったなw あれだけシンプルで、しかもスピルバーグだったら映像だけでも充分に説得力を持って状況説明できるというのに、何故にあんなモノローグをつけたかなぁ?

ちなみにあのトラック、一説によるとユニバーサル・スタジオに候補となるトラックを10台ほどズラーっと横並びに置いて トラックのオーディションをやって、あの印象的なトラック(顔)が選ばれたらしいw

まさしく あの殺人トラックの面構えは、モンスターのメタファーである。

そして その「モンスターが人間を襲う」というプロットは、その後も『ジョーズ』や『ジュラシック・パーク』でも延々と繰り返される…まさにスピルバーグの原点であり、永遠のテーマだ。もちろんそれは日本の『ゴジラ』の影響なんかもあるんだろうけどw スピルバーグは親日家ですからね。『男はつらいよ』のファンクラブの会員でもあったしwwww

で、今回この作品について調べていて初めて知ったのだが、実は『激突!』の原作って『地球最後の男』(『アイ・アム・レジェンド』)のリチャード・マシスンだったのね。いやはや、ビックリ!!w


★★★☆☆