先日NHK BSプレミアムで放送されたドキュメンタリー&再現ドラマ『大島渚の帰る家 ~妻・小山明子との53年~』を見る。

映画『日本の夜と霧』がわずか上映4日間で打ち切られてから半月後に、大島渚監督と女優・小山明子は映画仲間を集めたささやかな結婚式を挙げる。その席では松竹への批判、そして大島に対する叱咤激励で決起集会さながら、まるで『日本の夜と霧』の結婚式のシーンのようだったという。

そして96年に大島は新作『御法度』の制作を前に脳出血で倒れる。メインはその闘病記なのだが、壮絶なのは これを機に妻である小山明子まで介護疲れから鬱病に陥り、自殺未遂まで謀ったという事実だ。

だが 小山の介護の甲斐もあってか『御法度』は無事完成に至った。しかし2001年に大島は再び倒れ、そこからまた夫婦二人三脚のリハビリが始まる。そして昨年、大島監督は亡くなった。

つまり『御法度』で復帰してからの、二度目のリハビリの方が遥かに長かったのである。

その間 小山も女優業をやめ、二人とも人前に姿を見せる事は ほとんどなかった。

いつも権威や社会と向き合い、その時代時代でセンセーショナルな作品を作り、常に闘い続けた大島にとって、映画を撮れずに終えた この12年間はリハビリ以上に辛かったとは思うが、公私共に良きパートナーであった小山明子と一緒に過ごせた穏やかな日々は ある意味幸せだったのではなかろうか。


で、本作の再現ドラマパートでは豊原功補が大島渚監督を演じていたのだが、その鬼気迫る演技に脱帽した。

実在の人物、しかも大島渚を演じるというのは難しかったかと思われる。なにせ近年の人物で、その上 晩年まで演じきるのだから。

それと野坂昭如の頭をマイクでぶん殴るという強烈なインパクトというか衝撃キャラを 見ている側がなまじ知っているだけにw


で、本日10月27日に藤沢市民会館で大島渚監督の見本未公開ドキュメンタリー作品『キョート・マイ・マザーズ・プレイス』の上映イベントがあるので行ってきます。

藤沢といえば去年まで私かーやんも住み、今でも大島監督のご自宅がある場所でもあります。 この模様も当ブログでお伝えできればと思っておりますので、お楽しみに。