『機動警察パトレイバー』が大好きだった。

初期のOVAは 学生の時分になけなしの小遣いをはたいてVHSで全巻買って観ていたし、TV版も全てオンタイムで見ていた。もちろんコミックスも全て持っていたし、劇場版も観ていた。そうパート2までは…。

つまり こんなにもパトレイバー大好きっ子だったオイラが、今の今まで劇場版第3作目となる『WXⅢ 機動警察パトレイバー』だけを観ていなかったのは何故なのか…気になりながらも ずーっと心の奥底で「つまらないだろう」という思いがあったからなのでしょうが…今年はパトレイバーが実写映画化されるという事もあり、また盛り上がってきているので この機会に観ておこうと重い腰を上げて いざ観てみたのですが…

やっぱり予想通り つまらなかったです(苦笑)。

しかも かなり超絶的に…。

問題点は山ほどあるのだが、全部挙げたらキリがないので いくつか書き留めておこう。

まぁ押井守監督が製作に関わっていないという事実は百歩譲ったとしても、まず話が陰惨過ぎだ。最初から最後まで とてつもなく暗い。まるで人が死ぬシーンを入れる事を前提に作っている映画のようだ。ストーリーも薄っぺらだが、脚本もはっきり言って酷い。これまた大ファンだった漫画家のとり・みき先生が脚本を担当したという事で多少期待していたところもあったのだが、これにはちょっと失望してしまった。とり・みきといえば、日本語吹き替え版映画研究の権威で 膨大な量の映画を観ているかと思うのだが、漫画も描いていて映画もたくさん観ている人が書いたとは思えないぐらいお粗末な脚本だった。とにかく「やおい(山無し・オチ無し・意味無し)」な内容なのである(別に話はBLではないですよw)。見終わってからも「だから何?」という感じだった。それと更に厳しい事を言えば怪獣映画のオマージュにすらなっていなかったし。

それと「映画としての吸引力」が弱いのだ。これはオイラの持論なのだが、映画というのは始めの10分~15分が面白ければ最後まで観られるものなのである。しかし本作にはいわゆる「掴み(フック)」がないのである。クライマックスも盛り上がりに欠けたし、非常にガッカリした1本だった。

この劇場版3作目はシリーズとは「別物」としてカウントした方がいいでしょう。音楽はいつもの川井憲次で 作画監督は黄瀬和哉という事でパッと見た目はパトレイバーっぽさを装ってはいるが、スピンオフにすら なっていないと思う。特車二課もレイバーも ほとんど出てこないしね。

ま、言いたい事はまだまだたくさんあるのですが、これ以上書くとおそらく悪口しか書けないんで(苦笑)…今回レビューはこれぐらいにしておきます。

しかし別に一生見なくてもいいやと思っていたものをいざ見てみたら、本当にこれは一生見ないでもよかったなと思えた時の残念っぷりったらないよね。まさに時間泥棒、いやはや…。


★☆☆☆☆