先日新作のレジェンダリー版ゴジラを観に行ったので、この機会に旧作を見直そうと '54年の初代ゴジラを20年ぶりぐらいに再見。

こうして見比べちゃうと やっぱレジェゴジはいろいろと物足りないなーw

改めてオリジン・ゴジラの出来の良さに感服。やはりゴジラといったら この1作目に全て集約されてしまうんだよねー。

1作目は普通に真面目な映画で、怪獣映画とはいえイロモノではないからね。ゴジラがシェーしたりとかしないしw

なんといっても傷跡癒えぬ終戦からたった9年でこんな映画を作っていた事に驚きだ。

震災や原発問題、それと世界中で今も止まぬ紛争・内戦…今の世に観ても そのテーマはまったくもって色褪せていない。

ゴジラの存在をひとまず隠蔽しようとする国会でのやりとり等は、60年経った今でも何も変わってはいないではないか(ちなみにそれに反論する女性議員を演じていたのは菅井きんだw)。


それと初代ゴジラで語っておきたいのは、恋愛要素と芹澤・山根両博士についてだ。

恋愛要素とは 宝田明・河内桃子、そして芹澤博士役・平田昭彦との三角関係である。

元許嫁で河内桃子演ずる恵美子に思いを寄せる芹澤は 自身が発明した「悪魔の発明」オキシジェン・デストロイヤーの秘密を信頼する恵美子にだけ打ち明ける。

しかし恵美子は その二人だけの秘密を人類の存亡のためにと 恋人の尾形(宝田明)にあっさりと話してしまうのだ。

これを見て「あー、女って残酷だなー」と思ったねw

やっぱりゴジラってただの怪獣映画じゃないんですよ。こうした人生の機微なんかも教えてくれる、 後世に語り継ぐべき名作なんです。

あと 今見直して気になったのは 戦時中片目を失い、地下に籠もってオキシジェン・デストロイヤーを発明した芹澤博士は まるでマッド・サイエンティストの代表みたいな言われ方を今日までされてきたが、よくよく見てみると 生物学上の貴重な研究材料としてゴジラの保護最優先をかたくなに訴え続ける山根博士(志村喬)の方がよっぽどマッドだよなーという問題w

あの芹澤ですらテレビで乙女たちの「平和への祈り」を聞き、そして自らの恋愛の敗北を悟り、人類のために身を投げたというのに、山根博士は まるで戦時下に戻ったかのように人が目の前でバンバン死んでいっている現状の最中に「ゴジラの方が大事」と言い切るのだから(苦笑)。めっさ怖いよ、山根博士の方がw

まぁこんな事や、ゴジラの進路は何故皇居をスルーし、国会議事堂を破壊したのか…とか、今見直すといろいろな発見があって非常に興味深い。

あんまり怪獣とかに興味がない人にこそ 一度観てもらいたいですね、初代ゴジラは。

それとゴジラには やはり伊福部昭の「ゴジラのテーマ」と「伊福部マーチ」が不可欠なのだなと実感しました、しつこいようですがw


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