山田洋次監督・ハナ肇コンビ『馬鹿シリーズ』の第3弾。

戦車と書いて「タンク」と読ます。「せんしゃ」とは読まない。なので タイトルは『馬鹿が戦車(タンク)でやって来る』と呼称する。

つまり略して

バカタン

なのであるwwww


要は キチガイ村の話だw

村イチの貧乏家で皆から馬鹿にされ、ついには気が触れたサブ(ハナ肇)は 戦後密かに隠し持っていた戦車で大暴れして村を半壊するという展開は、まるで『フォーリング・ダウン』のようだw

物語冒頭、村人の説明を兼ねた形で新任の駐在さん(穂積隆信)が一軒一軒家を廻るのだが、そこでキチガイなのは何もサブの一家だけではなく、村全体が非常に風変わりな部落であるという事が明らかになってくる。

もうねぇ、それが『悪魔のいけにえ』とか『死霊のはらわた』に出てくる家みたいな怪しさでね

「ああ、これはホラー(映画)だ」

と思うわけですよw

つまり ハナ肇はジェイソンやフレディみたいなもんです、ハイ(苦笑)。

最後はサブの大暴れの所為で もう村全体が精神崩壊起こしちゃって、まるで横溝正史ワールドみたいになっちゃうわけw


で、このバカタンを観ていて思ったのは

これって松竹版『ゴジラ』なんだな

とw

先日『ゴジラ』('54年版)のレビューも上げましたが、ゴジラもバカタンも共通して

まだ戦争(差別・偏見)は終わっていない

っていう話ですよ、要は。

両方とも「戦争恐怖の再来」というテーマが一緒だし、破壊シーンや 最後海へ帰るところまで一緒だ。怪獣が戦車になったというだけでw


特筆すべきは岩下志麻のとんでもない可愛さと、知恵遅れの弟役の犬塚弘の静かなる怪演だ。

キチガイと知恵遅れとツンボの一家という事で もちろんテレビではオンエア不可の作品なので(苦笑)、気になるという方は是非ともDVDで観て頂きたい。

それと松竹映画なので 飯田蝶子や菅井一郎、東野英治郎など小津組の役者も多数出演しているのも見どころだ(岩下志麻も本作の2年前に小津の『秋刀魚の味』に出ている)。


★★★★☆