’62年 大映作品。

で、’62年といえば 同年には東宝の『ニッポン無責任時代』も公開されている(実は松竹でも同年にクレージー映画が公開されている)。

つまり この年に 如何にクレージーキャッツが大ブレイクしたのかという表れなのだが、そのきっかけが出世作『スーダラ節』のメガヒットであり、それがそのままモチーフとなり こうして映画になったというわけだ(青島幸男は原作としてもクレジットされている)。

そして本作品の位置づけなのだが、別に東宝ではなく大映作品だからというだけではなく、これをいわゆる「クレージー映画」のカテゴリーに入れていいものかという問題がある。

というのも、本作では ほとんど植木等が出てこないのだw

作中で酔っぱらい役として出てきて 他のクレージーキャッツのメンバーと一緒に『スーダラ節』を唄うシーンが数回あるのだが(唄うだけで台詞はほとんど無しw)、それ以外で彼は本作で語り部としても登場・機能している。

しかし それはまるで『世にも奇妙な物語』におけるタモさんのような立ち位置なのであるw 果たして これで本作をクレージー映画と呼んでしまっていいものなのだろうか? これでは ただのサラリーマンの悲哀ものであるw

ちなみにハナ肇はバイプレイヤーとして全編に渡って出ており、後の東宝クレージー映画につながる演技をしている(とはいえ、この頃のハナの演技はぎこちなく まだまだヘタクソだったがw)。

んでもって 実際の主役は 川口浩川崎敬三の超イケメンコンビである。この当時の川口浩は よく見ると なんだか小栗旬っぽいwwww

だが後に川口は探検隊隊長に、川崎はワイドショーの司会者(ザ・ぼんち「そーなんですよ、川崎さん」の元ネタ)になった事を考えると、この両者は あまり役者には むいていなかったのではないかと思わざるを得ないwwww

そう思うと、役者としてのクレージーキャッツの才能を見出し引き出した、東宝の古澤憲吾監督は やはりすごいし、その功績は高く評価されてしかるべきである。

まぁこの後 本格的な高度経済成長、モーレツ時代黎明期に突入する事を思うと

「無責任・ビギニング」

として見るのが、本作の正しい楽しみ方なのかもしれないw


★★★☆☆