東映、’66年作品。

網走なのに南国とは是如何に(笑)…というわけで、高倉健さんが亡くなったという事で初めて『網走番外地』シリーズを拝見致しました。

舞台は返還前の沖縄…というわけで、もう舞台が既に網走ではなかったりするのだったw

まぁクレージーキャッツだって映画の中では香港とかラスベガスとかメキシコとか行ってたからね。健さんも出所後は観光ですよ、観光(いや、本当はそんな話ではないのだがw)。

返還前の沖縄という事で、もちろん車道は右側通行。横文字の看板や標識など、今となっては歴史的資料映像として見ても楽しめるかと。

オイラは日本のヤクザ映画ってあんまり好きじゃないんだけど、このシリーズは拳銃とかをやたらむやみに撃ったりとかしないところがいいよね。

それと石井輝男の演出が安定していて巧いので、結構普通に観られた。

今回初見のシリーズであったが、田中邦衛や千葉真一、由利徹、嵐寛寿郎はレギュラーであるという事は途中から観てもわかった。なかなかの親切設計ちょっと1作目から観てみたいシリーズものですね。

それと若き日の大原麗子が今見ても超絶カワユス!!(ズベ公役だがw) これを見るだけでも充分に価値がある1本だよ、ホントに☆w

ヤクザ映画でありながら 親子の絆とかも描いていたりするんだけれども、人の情がまだあった時代の物語だよね。

それと肝心な健さんなのだが、正直言って この頃はまだそんなに演技は上手くはない(苦笑)。

この頃の健さんはきっと「こんな(ヤクザの)役がいつまでも続けられるわけがない…」と壁にぶつかっていたんではないかなと勝手に推測。

まぁ東映を離れてから役者として ひと皮ふた皮剥けていい感じになっていくわけなのだが。


★★★☆☆