ちょっとわけあって(笑)、香港映画のお勉強を…w

言わずと知れたジャッキー・チェンの出世作(
といっても日本では大ヒットした酔拳の後に遅れて公開)。

オープニングの赤バックで腰をかがめながら蛇形拳を繰り出すジャッキーの姿は まるで宇多田ヒカルの『Automatic』のようだwwww


以前 このブログでブルース・リー映画の魅力を

肉体の説得力によるカタルシス

と称したが、この頃の初期ジャッキーの魅力は

初めから強くはない

という点だろう。

要は凡人が覚醒するサクセスストーリーで、その進化のプロセスを楽しむ映画と言えよう。

この様式は 近年『少林サッカー』等のチャウ・シンチー監督が継承している。

なので序盤ジャッキーには「弱い演技」が求められる。まずはコミカルなところからスタートして、武術家として心身共に成長していく。これは終始圧倒的な強さだけを求められたブルース・リーにはできなかった至芸だ。

コミカルな演技というのは非常に繊細さを求められる。そういう演技の面ではブルース・リーに勝っていたのではなかろうか。それまで この手の功夫映画は仇打ち的な話が多かった中で、ジャッキー・チェンは香港映画の新しいスタンダードを築いたと言えよう。

特に師匠(のちの酔拳でのソカシw)に教えを請い特訓に勤しむシーンは今見てもカッコイイ!! ユエン・ウーピン監督の功夫・武芸への美学を是非とも堪能して頂きたい。

やはり動きにキレがあって良いね、ヤング・ジャッキーは☆w

ラスト、いつの間にか蛇拳が猫拳に変わっていたのには大いにワロタw

これは良質なギミックというか、プロレス的な面白さだよねw


★★★☆☆