まさかのまさか、あのロッキーがカンバック!!

ソ連でドラゴと死闘を繰り広げパンチドランカーとなり、もはや行く場所は007やジェイソンのように宇宙しかないのではと思われていたが(笑)、彼が最後(!?)に選んだ主戦場は「ストリート」だったwwww


1作目をディレクションしたジョン・アビルドセン監督を招聘し、劇伴もビル・コンティに戻り、原点回帰を図った第5作目だったが、すこぶる評判が悪い(苦笑)。

しかしいざ観てみると思っていたほど悪くはなかったw それは立て続けに1から4を観たからかもしれない。ここまで付き合わされると、何か親戚を俯瞰でウォッチングしているような、車寅次郎一家やビッグダディを観察しているような暖かい気持ちになれたwwww

そして原点回帰はバルボア一家にも及んでいる。設定もひょんな事から一転して裸一貫、スラム&ペットショップに逆戻りで「ふりだしにもどる」っていうねw


トミー・ガンと悪徳プロモーターの関係性は、まさしくマイク・タイソンとドン・キングのそれと符合する。おそらくこれがヒントになって第5作目が作られたのであろう。バルボア家の家庭崩壊のプロセスまで見られて何か道徳の授業を受けているような気持ちになったw


確かにラストのストリートファイト(というか、もはやプロレス/笑)には ロッキームービーとしてのカタルシスは無く、観客が求めているものとは程遠かったかもしれないが、そこにはスタローンの、そしてアビルドセン監督の「幸福論」が込められていると都合よく解釈したwwww 人は皆、人生という名のリングの中で もがき苦しみ生きているのだよ、とwwww


で、もがき苦しむといえば、本作で親子のイチャイチャっぷりを存分に見せつけてくれた息子(ジュニア)を演じたのは スタローンの実の息子であるセイジ・スタローン、彼は数年前に他界した。そんな事を思いながら観ると「最後のドラマ」と謳ってはいるが、この話には終わりはないのだなと思わされた(実際終わっていないんだけれどw)。


★★★☆☆