「ホテルの中で三輪車を漕いでいたら 廊下の奥に双子の女の子が立っていました」

こうして字面にするとちっとも怖くないのに、可視化するとこうなってしまうという「実験」をキューブリックはこの『シャイニング』でやろうとしていたのであろう。

戦争映画、クライムムービー、史劇、恋愛もの、コメディ、SF…と全てをパーフェクトに描いてきたキューブリックが唯一 手をつけていなかった「ホラー」にあえて着手したのは、当時フリードキンの『エクソシスト』やスピルバーグの『ジョーズ』、デ・パルマの『キャリー』なんかを観て「ああ、俺だったらもっと怖くてカッコイイの作れっから」という自負があったからに違いないw

そして「(原作の)キングよりも怖いもんにしたる」という思いもあったはずだ。だからこそ大胆な改変も意図的なものだったのかと。で、まぁそれがキングの逆鱗に触れてしまったわけだが(苦笑)。

キューブリックは本作を作る際に「これはコマーシャル・フィルムだから」と言い切ったという。
そして『シャイニング』は モダンホラーの礎となり、恐怖のアイコンとなり、『2001年宇宙の旅』以上に後の映画作家たちに影響を与える作品となり得たのだ。

★★★★☆

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