『地獄の黙示録』を久しぶりに鑑賞。
ヴィットリオ・ストラーロの映像美に ただただ陶酔する、そういう映画。それ以上でもそれ以下でもない。

それ以上という事で言えば、本作のメイキングフィルム『ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録』の方が本編よりも100倍面白く、恐ろしい。こちらの方が原作の『闇の奥』により近いかと(笑)。

やはり ヘリの大編隊とか出てくると迫力が違うな。そこがフィリピンまで行って本当に撮っちゃうコッポラと、飛行機に乗れずロンドンから一歩も出ないキューブリック(『フルメタル・ジャケット』)との違いかw

本当にキチガイしか出てこない映画だが(笑)、一番の狂気はキルゴア中佐(ロバート・デュバル)だろう。
弾丸が飛び交う前線の真っ只中でサーフィンの事しか考えていないw
そして「朝のナパーム弾の香りは格別だ」とか言ってるし。朝一杯のコーヒーと同じレベルwwww
しかし戦場においてはそれがニュートラルというか、そうでもないとやってられないというね。

で、今回BSプレミアムで観た『地獄の黙示録』は1979年公開当初のバージョンだ(153分)。

実は今 DVD等で市販されているソフトウェアで見られる『地獄の黙示録』は、2001年にコッポラ自身が再編集した「特別完全版」しかない(202分)。つまりオリジナル(劇場公開版)が見たくても見られないというのが現状である(他にもそんな映画は山程ある。『レオン』や『ニュー・シネマ・パラダイス』等)。

しかし今回オンエアーされたのは、NHKが特別完全版のマスターを使って わざわざ劇場公開版と同じ形に再編集しているバージョンだ。
今となっては なかなか見られる機会がないので、非常にありがたい。さすがNHKなのであるw

★★★☆☆