BS日テレで 映画『助太刀屋助六』を観る。

五社協定が解体されてからも家を抵当に入れてまで ATG等で映画を撮り続けた岡本喜八監督の遺作となるのが本作だ。
監督のラストダンスに往年の「喜八一家(ファミリー)」の盟友・仲代達矢、小林桂樹、佐藤允、天本英世、本田博太郎らが花を添える。そして村田雄浩、鈴木京香らの名演もキラリと光る。

仇討ちと聞けば 居ても立っても居られなくなり おっとり刀で参上する助六(真田広之)に、現場に全てを捧げた「映画の虫」岡本喜八の姿を重ね合わせる事は容易だ。
プログラムピクチャーばかり作らされた東宝時代のアルチザンとしての職業映画監督としてではなく、原作まで手掛け(生田大作名義で)映像作家として最後の最後にこうした佳作を撮れるというのは実に幸せな事だ(小津安二郎の『秋刀魚の味』も然り)。あのキューブリックですら最後は『アイズ・ワイド・シャット』だったのだから(笑)。東宝、日活、そしてフジテレビに感謝せねばならない。

願わくば、白黒で観たかったなというのはある。
やはり岡本喜八といえば白黒なのだ。

★★★★☆

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