今 最も旬で話題の韓国映画『パラサイト 半地下の家族』を立川・kino cinéma(←こちらお初)にて観賞。

演出、脚本、撮影、美術、音楽、役者、演技、配役…どれを取ってもパーフェクトな超一級品だった。そりゃあパルムドールも獲りますわなw

韓国って役者さんの層が厚いよねぇ〜。そしてオリジナル作品という事で、非常に「佇まいの良い映画」(←この表現をかーやんが使う時は大当たりw)だったなと。

で、私めが『パラサイト』を観て感じた事をいくつか(直接的なネタバレはありません)。

まずは「多層構造」であるという事。
それは物語やその設定もそうだし、役者さんの演技もそうだ。
本作では「日常において“誰かを”演じている人」を役者が演じている。
もうこの時点で多層構造だ。
こうしたテーマは映画との相性が非常に良い。

そして観ていてビシビシ感じられたのが 映画『シャイニング』へのオマージュだ。他にも『時計じかけのオレンジ』等 キューブリック作品への異常な愛情をいくつも感じられた。でもそれはストーリー上のものではなく、あくまでエッセンスとしてのものなので、是非とも目を凝らして確認して頂きたい。

それと最後に、ポン・ジュノ監督による『パラサイト 半地下の家族』を観て感じたのは
「あ、この観了感ってタランティーノの『パルプ・フィクション』や岩井俊二の『Love Letter』を初めて映画館で観た時によく似ているなぁ」
と。
ちなみに『パルプ〜』は94年、『Love Letter』は95年公開で、アメリカと日本から発信された映画だ。
そう、あれからもう25年も経っているのだ。
そして それらによく似たテイストを現代において受け継いだ『パラサイト』は見事 審査員の満場一致でパルムドールを受賞し、今まさにオスカーにも手を掛けようとしている。
そう考えると、岩井俊二は25年早過ぎた。と同時に、25年経って『パラサイト』に追い抜かれてしまった25年遅い映画でもあるのだ(笑)。
去年ベタ褒めしたクリント・イーストウッドの『グラン・トリノ』(去年の映画じゃないけどw)を僕は「10年に1本の傑作」と評しましたが(こちらは別に革新性があるわけではないオールドスクールな傑作でしたが)、この『パラサイト 半地下の家族』は「25年ぶりに帰ってきた傑作」だ。90年代の革新的なムーブメントを目の当たりにしてきた者にとって 特に新鮮味はなかったが、間違いなく映画史に残るマスターピースだったと思う。

同じアジアで最隣国の韓国でこうした映画が出来、世界中で評価されているのは本当に喜ばしいと思った次第。
っつーか、お隣がこんな良い映画作ってんだから もうちょっと頑張れよ、日本映画!!(苦笑)
そういえば日本アニメ史において革新をもらたしたエヴァンゲリオンも もう25年だ。そしてエヴァ以降にそれを超えるイノベーションがほとんどなかったのも事実。
日本映画よ、もういっその事 韓国映画に「パラサイト」しちゃえよ!!(笑)…と、思った かーやんなのでしたw

はっきり言って、必見の一本。是非とも歴史の目撃者に。

★★★★★

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