かーやん☆ブログ

藤沢在住のエノニャン写真家。DJ karyangという名でDJもしております。何卒。

二代目淀長(襲名予定)の逆襲

アニマル・ハウス

常識をぶち壊し、権威を笑い飛ばすそれこそがコメディの映画の本懐であると断言してもいい。『アニマル・ハウス』とはそういう映画だ。

80年代に入りサラ・コナーやエディ・マーフィが映画の主役として大活躍するまで 女性や黒人はマイノリティとして虐げられていた。

『アニマル・ハウス』は78年の公開だが、その舞台はカウンターカルチャーが台頭する以前の 1962年というところが本作の大きなポイントだ。

時代の移り変わりをいち早く察知して作品に反映させたランディス。その流れの中で必然的に生まれた『ブルース・ブラザーズ』とマイケル・ジャクソンの『スリラー』。飛ぶ鳥を落とす勢いで80年代を迎えたランディスは まさにスピルバーグと並び称される名監督として歴史に名を刻むはずだったのだが、とある撮影事故で運命の流転を迎えるといった話は 3/11にまたゆっくりとしたいと思うw


この作品を見ていると自分はいまだにパーティーをやめずに続けているのだなぁと思う。ぎょーざ会とは まさに平成のデルタ・ハウスなのだ w


★★★★☆

君の名は。

いまさらと思われるかもしれませんが、新海誠監督の『君の名は。』を劇場で観てきました。


実は新海誠監督作品を観るのは今回が初めてだったのですが、下馬評通りというか、興行収入130億円は伊達ではないというか、まごう事なき傑作でした。観て泣いた映画は今までゴマンとあるけれども、ハンカチはぐっしょり、もう泣き疲れてグッタリして頭は真っ白、完全に脱力してしまった映画は初めてかも w

『君の名は。』は もはやスポーツですよ、オイラから言わせたら。観賞というよりは 汗の代わりに涙を流すスポーツw

 

で、こんな事を言ったら不謹慎と思われるかもしれないけれど、もう新海誠がいるんだったら宮崎駿はいつ死んでもいいなと正直思った。もしかすると個人的にはジブリ作品よりも好きかも。

というのも、これはオイラの憶測なのですが新海監督は ものすごく意識的に「ジブリ的」なものを排除してこの『君の名は。』を作ったのではないかなと(とはいえ、過去の映像作品へのオマージュも多々あったかとは思いますが)。

そして観たかどうかはわかりませんが、もし観ていないんだったら 鈴木敏夫は宮崎駿に『君の名は。』を観せてほしい wそして嫉妬してもらいたいんだよね、オイラとしては。「こんなの俺には作れない」とw


そしてネタバレになるので内容についてはあまり細かくは話せないのですが(本作は全編がネタバレみたいな映画なんでw)、これは「つながり」の物語だ。そういった意味でも、宮崎駿から新海誠への「糸」はつながりバトンは渡されたのかなとも思った。

宮崎・富野・押井・庵野が20世紀と21 世紀をまたいだアニメ界の巨人だとしたら、新海誠は本作で21世紀を代表する最初のアニメ監督の切符を手に入れたと言えよう。そして自分と同世代にこうした監督・クリエイターが出てきた事を誇りに思いたい。


それとこういうヒット作なんでアンチも多い事かと思う。まぁ確かに作品にまったくもって穴がないとも言えないし。

でもこれが「つまらない」と思う人は映画を観る必要のないリア充だと思うし、つまらないと思うのならば二度と観なければいいと思う。ただそれだけ。

それと映画というのは「映画らしいワンシーンなりワンカット」がひとつでもあれば、それだけで「映画」として立派に成立するものだと思っているし、仮に穴があっても 以上のような形で成立しているのであるならば、観ていても それほど気にはならない(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズなどもそのいい例だ)。


この『君の名は。』が リピーターも多く大ヒットした要因は きっとこれを観て「あ、これは俺の、私の(ための)映画だ」と思った人が大多数いたからなんだと思う。

自分は学生の時分にスコセッシやキューブリックの作品を観た時にそう思った。

だからこそ、この『君の名は。』も今の若い観客たちにとっても「愛すべき作品」として これからも長く残ってほしいなと思った。

それと他の新海監督作品もこの機会に観てみたいです。


★★★★★

シン・ゴジラ

庵野秀明総監督『シン・ゴジラ』観了。
駄作ではなかったが、正直言うと つまらなかった。

まずポリティカル・アクションとしても、ゴジラ映画としてもカタルシス不足気味だ。真面目に作り過ぎた感有り。もっとエヴァみたいに荒唐無稽でも良かったと思う。だってこれは「(ゴジラ)映画」なんだから。まぁ平成ガメラと同じようなもん作ってもしょうがないだろうという気持ちもわからないではないが。

それと本作を観る前に予習として初代『ゴジラ』を観る必要はない(もちろん観ておいて損になる事はないが)。むしろエヴァンゲリオンや岡本喜八監督作品を観ておくと良いだろう。庵野監督も大絶賛している『日本のいちばん長い日』とか『激動の昭和史 沖縄決戦』とか。作中にも岡本喜八オマージュ有り。

そして 真(シン)のゴジラとはおそらく人間なのだろう。
IMAXの巨大画面に超クローズアップで映し出された大杉漣や渡辺哲、柄本明に余貴美子の顔面はまさしくゴジラ以上の迫力があったwwww

なんか けなしてばかりなので(笑)、最後にいくつか褒めておこうw
主演の長谷川博己は好演だったと思う。彼がいなかったらこの映画はただのオールスターキャスト映画に終わっていたかもしれない。
それと鷺巣詩郎のスコアだけでなく伊福部昭にもオマージュを捧げたのは正解だったと思う。その要素がハリウッド版ゴジラ(ギャレス・エドワーズ版)には欠けていたからなんとも消化不良だったんだよなーw

★★☆☆☆

スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ~スター・ウォーズ考

遅ればせながら劇場で『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を鑑賞。
いやー、素直に面白かったですわ!!
もう旧三部作への愛しかないっていう。こんな事だったらもっと早く観てもよかったなぁといまさら後悔w みんなと劇場で「おおっ!!」と騒ぎたかったよ。だってこういうのはお祭りみたいなもんだからねw

ネタバレになるので内容の方はあまり細かくは話せないが、要は今まで前章・前々章で連綿と紡ぎ続けてきた「父殺しの話」をこの新章でもやっているのだ。歴史は繰り返される。だからスター・ウォーズは陳腐なスペース・オペラからSF映画の傑作に、そしてサーガになり得たのだ。そのいい意味で単純さとわかりやすさが世界中で支持されているとも言える。だって父殺しの話なんて有名なオイディプス王(エディプス・コンプレックスの語源)の頃からある超古典なのだから。

それともうひとつ感じたのは主人公の変遷だ。今回は女性の主人公。オープニングの登場シーンはスター・ウォーズなのに まるで『風の谷のナウシカ』を彷彿とさせるものがある。名前はレイ。レイと言えば日本ではアムロ・レイや綾波レイなど、アニメの主役の定番だ。
そしてもうひとりの新しい主役は黒人である。まぁ黒人の大統領がいる国なので、それも今となっては珍しくはない。
だが 旧三部作の時代には 女性や黒人は主役どころかほとんど出ていない(まぁ黒人といえばランドがいるが)。ハリウッド(というかアメリカ)では70年代頃まではこうした男社会・白人社会の差別はまだまだあったのだ。それが大きく変わるのはリプリーやサラ・コナー、そしてエディ・マーフィーらが出てくる80年代に入ってからだ。
で、こうした形でSWの主役たちが女性であったり黒人であったりするのは単なる差別からの脱却という事だけではない。SWの熱狂的なファン(ギーク)たちのほとんどは男性である。しかし人類の半分は女性であり、米国には多くの黒人やヒスパニック系の人たちがいる。つまりそういう人たちを劇場に呼ぶ事でスター・ウォーズは更に大きなビッグ・ビジネスとなり得ているのだ。そしてこれこそがディズニーのマーケティングなのである。
まぁそうした「金のニオイがするスター・ウォーズ」を嫌がる人もいるかもしれないが、SWとはそもそもキャラクターの版権によって作り続ける事ができた「世界最大の自主制作映画」であるという事を忘れてはいけない(その話をしだすとまた長くなるので、知らない人は各自調べてくださいw)。

と、まぁ今回は『フォースの覚醒』の感想というよりは、オイラの「スター・ウォーズ考」の話になってしまいましたが、やっぱミレニアム・ファルコン号やハン・ソロ見ちゃったら泣くよね、そりゃあ…っていう話ですw あー、ある程度旧三部作の復習をしてから観に行って大正解でしたわ!! まぁSWを一度も観た事がない人でも それなりにアクション映画として楽しめる作りになっているところは さすがJ.J.エイブラムスだなー、いい意味でソツがないなーとも思いましたw なので中にはスター・ウォーズっぽくない演出もあったりして、それはそれで楽しめるかと思うので、未見の方は是非とも劇場で☆w
なんかこうして観た人みんなで語れる映画っていうのもエヴァやジブリ作品以来のような気がするなーw


★★★★☆ 

怪盗グルーのミニオン危機一発

怪盗グルーシリーズ(Despicable Me)の第2弾。

1作目の『怪盗グルーの月泥棒 3D』と同様、大人も子供も安心して楽しめるウェルメイドな作品になっており、ラストではホロリとさせられた。スピンオフの『ミニオンズ』もそうだったが、劇中歌の使い方が絶妙なんだよね~♪ ファレル・ウィリアムスの『Happy』 をいち早くチョイスしたセンスの良さがキラリと光っているし☆ それとラストでDJやってるミニオンが可愛かった☆w

それと前作以上に演出の巧さが際立っていた。要は実写的な演出とアニメ的な演出がうまく融合していて非常に良い効果を生んでいたのだ。これは3DCGアニメの特性をフルに生かしきった演出と言えよう。そういうところは日本よりアメリカさんの方が1歩も2歩も先を行っているな。スタジオジブリがアニメを作らなくなった今、こうしたアニメが「子供のためのアニメ」として先頭を走っていくのだなと思った。

あと2作とも吹き替え版で観たのだが、ヒロインのルーシーの声をあてていたのが中島美嘉だと後から知ってかなりビックリした!! こういう役もやるんだね、女優さんだからw
それと前作に引き続いてのキャラクター、3人娘の末っ子・アグネスの声が芦田愛菜だったと今更知ってこれまたビックリ!! うまいねー、この子は☆ なーんの違和感もなかったし、正直 中島美嘉より上手…w 鶴瓶さんの関西弁には…さすがにもう慣れました、ハイw

で、どうやら2017年には続編が公開される事が決まっているらしい。これは楽しみに待ちましょ☆

あ、そうそう。それとブルーレイに収録されていたミニオンの短編集も秀逸でした、今回も。こちらも併せて必見です。古き良きハンナ=バーベラなんかを彷彿とさせる逸品でした☆ そういうのを若手のスタッフにディレクションさせて後継者育成もちゃんとやっているとメイキングで見て感心しました。やっぱポストジブリかな、イルミネーションは☆


★★★★★


【補足】
あ、邦題の『~ミニオン危機一発』ですが、誤字ではありませんのであしからず。 
「危機一髪」が正しいだろ?…というツッコミは全面的に不可ですw

まぁ、勘のいい方ならお気づきかもしれないが、これは『007 ロシアより愛をこめて』 の日本公開時の邦題『007 危機一発』のパロディーであり、オマージュだ(ちなみにこのあえて「危機一発」というタイトルをつけたのは当時ユナイトの宣伝部にいた映画評論家の水野晴郎だと言われている)。

2作目の『~ミニオン危機一発』は確かにスパイ映画の要素もたくさんありましたからね。こうした邦題をあえてつけた配給の東宝東和さん、なかなかやるな~☆w

怪盗グルーの月泥棒 3D

先日観たスピンオフの『ミニオンズ』がえらい面白かったので、元となる1作目を鑑賞。

あんまり期待していなかった分、とても楽しめた☆

泥棒の話とはいえ ハートウォーミングな おこちゃま向けの内容で(猫ちゃんの絵本のくだりがなんとも愛らしくグッときた。こんなおっさんにもw)、劇場では3D上映だったりするわけだけど、いざ観てみると 子供だましやギミックだけではなく、ちゃんと映画としての体をしっかり成していて 最後まで安心して観られた。ジブリ無き後、ここら辺の「子供のためのアニメ」を支えていくのは やはりアメリカさんなのかw

それとやはりミニオンたちがギザカワユス!!w

ディスクのおまけとして収録されていた短編集が昔のハンナ=バーベラなんかを髣髴とさせるような作りになっており、これがまた本編同様に面白かった。まぁこれならスピンオフでミニオンズが主役になるのも頷けるね、ウンウン☆

このままシリーズ化していけば、あの孤児の女の子3人が大きくなり怪盗になってミニオンズと大暴れ…なんていう続編もできるな。まるで『キャッツ・アイ』みたいだけどwwww

ちなみにオイラはこれを観て、予約していた『ミニオンズ』のブルーレイを 『ミニオンズ』+『怪盗グルー』前2作のパック品に変更した。つまり大いに気に入ったのである☆w


★★★★★

ミニオンズ

あー、映画『ミニオンズ』最強に面白かった!!
 
バカ映画好き、60'sブリティッシュロック好きは必見。
そして何よりきゃわゆいミニオンズたち☆w

またのスピンオフに期待!!


★★★★★ 

ターミネーター 新起動/ジェニシス

『ターミネーター 新起動/ジェニシス』を劇場で観たけど、最高につまらなかったw

これならまだ「運命論」でかろうじて世界観を成立させていたパート3や、潔くシュワちゃん不在で作ったパート4とかの方が好感も持てるし なんぼかマシだわw
 
確かに前作やキャメロンへのオマージュとかもあって 作り手の「ターミネーター愛」みたいなものは伝わってきたけれど

「ターミネーター(という作品)として面白くなかった」

のである。

こんなしてまで続けるぐらいだったらリメイクでもよかったんじゃね?

まぁネタバレになってしまうので あまり細かい事は書かないが、この設定がオッケーになっちゃったら「なんでもアリ」になっちゃうじゃん!! それがそもそもおかしいし、無理があるよな。老いたシュワちゃんを出して、ジェネシスの続編を作り続けるためには不可欠な設定だったんだろうけど。
なんだか何度新作作っても面白くならないのに毎年やってるルパン三世のTVスペシャルみたいだったよ(苦笑)。

今までは義理で続編が作られたら観るようにしていたけれど、もうこれからは観ないわ!!
1と2があれば充分!!w


★☆☆☆☆ 

マルタイの女

いよいよ最終作、つまりは遺作となる『マルタイの女』。
 
脚本は伊丹十三となってはいるが、当初共同で脚本を書いていた三谷幸喜のエッセンスはかなり色濃く残っている(クレジット上では「企画協力」となっている)。マルサやミンボーのようなエンタメ性がかなり高くなっており、久々に伊丹映画らしさが発揮された作品ではあるが興行的には惨敗だった。やはり当時人気のあった三谷幸喜を使ってまでもこの作品を成功させたかったという伊丹の表現者として、被害者として、そして映画人としての意欲が感じられる一本になっている。
 
本作で描かれているのは「生きているという事は素晴らしい」という人間賛歌である。
果たしてそんな人が自殺をするのだろうか?

映画で世界を変えられるのか
 
命を掛けてでも「映画を撮る」という事とは

…そんな事を考えさせられました。

果たして伊丹十三がもし今生きていたとしたら、一体どんな映画を撮っていたのでしょうかねぇ。
ちなみにこの特報だが…おもいっきりクライマックスの大ネタをそのままやっちゃってるw 予告編として本当にコレでよかったのだろうかw
ちなみに本編の方で護送車に火炎瓶を投げ込むカルト教団信者の役を演じていたのは、今や時の人の山本太郎だ。
メロリンキューにカルト教団…まさにダブル黒歴史である(苦笑)。 


★★★☆☆ 

あげまん

あげまん…冷静に考えたら とんでもないタイトルだ!!w しかしよくテレビとかでも放映したもんだなぁ。放送禁止用語だよ!!w
 
ここに来て 伊丹十三は日本映画を牽引するだけでなく「(社会)現象」になった。
このままこんな作品や『タンポポ』みたいのを作り続けていれば あんな事(襲撃事件)にはならなかったのだろうが…それができず、毎回サムシング・ニューを求めてしまう野次馬根性旺盛なところがジューゾー・イタミたる所以なのだろうw
本作の撮影は何故だかいつもの前田米造ではなく、山崎義弘。気持ちいつもより明るいトーンで、あげまん女・宮本信子の顔もツヤツヤとしている。
そして本多俊之の悲哀のある むせび泣くサックスもまるで『タクシードライバー』のようで良い。
まぁ、伊丹十三にとっての最高の「あげまん」だったわけだよね、宮本信子は。
当時観た時は子供だったので(大人が)汚くて下品な映画だなーと思っていたのだが、今この歳になって見返したら素直にいい映画だなと思った。伊丹監督が残してくれた人生の応援歌だよね、コレは。

で、本作の特報を見てビックリした!!
よく見るとプレスには三國連太郎の名前が…。
おそらく島田正吾が演じた政界のフィクサー・大倉善武の役をやるはずだったのだろうか。何で降板しちゃったんだろ?


★★★☆☆ 
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