かーやん☆ブログ

DJ karyangという名でDJもしております。何卒。

二代目淀長(襲名予定)の逆襲

シン・ゴジラ

庵野秀明総監督『シン・ゴジラ』観了。
駄作ではなかったが、正直言うと つまらなかった。

まずポリティカル・アクションとしても、ゴジラ映画としてもカタルシス不足気味だ。真面目に作り過ぎた感有り。もっとエヴァみたいに荒唐無稽でも良かったと思う。だってこれは「(ゴジラ)映画」なんだから。まぁ平成ガメラと同じようなもん作ってもしょうがないだろうという気持ちもわからないではないが。

それと本作を観る前に予習として初代『ゴジラ』を観る必要はない(もちろん観ておいて損になる事はないが)。むしろエヴァンゲリオンや岡本喜八監督作品を観ておくと良いだろう。庵野監督も大絶賛している『日本のいちばん長い日』とか『激動の昭和史 沖縄決戦』とか。作中にも岡本喜八オマージュ有り。

そして 真(シン)のゴジラとはおそらく人間なのだろう。
IMAXの巨大画面に超クローズアップで映し出された大杉漣や渡辺哲、柄本明に余貴美子の顔面はまさしくゴジラ以上の迫力があったwwww

なんか けなしてばかりなので(笑)、最後にいくつか褒めておこうw
主演の長谷川博己は好演だったと思う。彼がいなかったらこの映画はただのオールスターキャスト映画に終わっていたかもしれない。
それと鷺巣詩郎のスコアだけでなく伊福部昭にもオマージュを捧げたのは正解だったと思う。その要素がハリウッド版ゴジラ(ギャレス・エドワーズ版)には欠けていたからなんとも消化不良だったんだよなーw

★★☆☆☆

スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ~スター・ウォーズ考

遅ればせながら劇場で『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を鑑賞。
いやー、素直に面白かったですわ!!
もう旧三部作への愛しかないっていう。こんな事だったらもっと早く観てもよかったなぁといまさら後悔w みんなと劇場で「おおっ!!」と騒ぎたかったよ。だってこういうのはお祭りみたいなもんだからねw

ネタバレになるので内容の方はあまり細かくは話せないが、要は今まで前章・前々章で連綿と紡ぎ続けてきた「父殺しの話」をこの新章でもやっているのだ。歴史は繰り返される。だからスター・ウォーズは陳腐なスペース・オペラからSF映画の傑作に、そしてサーガになり得たのだ。そのいい意味で単純さとわかりやすさが世界中で支持されているとも言える。だって父殺しの話なんて有名なオイディプス王(エディプス・コンプレックスの語源)の頃からある超古典なのだから。

それともうひとつ感じたのは主人公の変遷だ。今回は女性の主人公。オープニングの登場シーンはスター・ウォーズなのに まるで『風の谷のナウシカ』を彷彿とさせるものがある。名前はレイ。レイと言えば日本ではアムロ・レイや綾波レイなど、アニメの主役の定番だ。
そしてもうひとりの新しい主役は黒人である。まぁ黒人の大統領がいる国なので、それも今となっては珍しくはない。
だが 旧三部作の時代には 女性や黒人は主役どころかほとんど出ていない(まぁ黒人といえばランドがいるが)。ハリウッド(というかアメリカ)では70年代頃まではこうした男社会・白人社会の差別はまだまだあったのだ。それが大きく変わるのはリプリーやサラ・コナー、そしてエディ・マーフィーらが出てくる80年代に入ってからだ。
で、こうした形でSWの主役たちが女性であったり黒人であったりするのは単なる差別からの脱却という事だけではない。SWの熱狂的なファン(ギーク)たちのほとんどは男性である。しかし人類の半分は女性であり、米国には多くの黒人やヒスパニック系の人たちがいる。つまりそういう人たちを劇場に呼ぶ事でスター・ウォーズは更に大きなビッグ・ビジネスとなり得ているのだ。そしてこれこそがディズニーのマーケティングなのである。
まぁそうした「金のニオイがするスター・ウォーズ」を嫌がる人もいるかもしれないが、SWとはそもそもキャラクターの版権によって作り続ける事ができた「世界最大の自主制作映画」であるという事を忘れてはいけない(その話をしだすとまた長くなるので、知らない人は各自調べてくださいw)。

と、まぁ今回は『フォースの覚醒』の感想というよりは、オイラの「スター・ウォーズ考」の話になってしまいましたが、やっぱミレニアム・ファルコン号やハン・ソロ見ちゃったら泣くよね、そりゃあ…っていう話ですw あー、ある程度旧三部作の復習をしてから観に行って大正解でしたわ!! まぁSWを一度も観た事がない人でも それなりにアクション映画として楽しめる作りになっているところは さすがJ.J.エイブラムスだなー、いい意味でソツがないなーとも思いましたw なので中にはスター・ウォーズっぽくない演出もあったりして、それはそれで楽しめるかと思うので、未見の方は是非とも劇場で☆w
なんかこうして観た人みんなで語れる映画っていうのもエヴァやジブリ作品以来のような気がするなーw


★★★★☆ 

怪盗グルーのミニオン危機一発

怪盗グルーシリーズ(Despicable Me)の第2弾。

1作目の『怪盗グルーの月泥棒 3D』と同様、大人も子供も安心して楽しめるウェルメイドな作品になっており、ラストではホロリとさせられた。スピンオフの『ミニオンズ』もそうだったが、劇中歌の使い方が絶妙なんだよね~♪ ファレル・ウィリアムスの『Happy』 をいち早くチョイスしたセンスの良さがキラリと光っているし☆ それとラストでDJやってるミニオンが可愛かった☆w

それと前作以上に演出の巧さが際立っていた。要は実写的な演出とアニメ的な演出がうまく融合していて非常に良い効果を生んでいたのだ。これは3DCGアニメの特性をフルに生かしきった演出と言えよう。そういうところは日本よりアメリカさんの方が1歩も2歩も先を行っているな。スタジオジブリがアニメを作らなくなった今、こうしたアニメが「子供のためのアニメ」として先頭を走っていくのだなと思った。

あと2作とも吹き替え版で観たのだが、ヒロインのルーシーの声をあてていたのが中島美嘉だと後から知ってかなりビックリした!! こういう役もやるんだね、女優さんだからw
それと前作に引き続いてのキャラクター、3人娘の末っ子・アグネスの声が芦田愛菜だったと今更知ってこれまたビックリ!! うまいねー、この子は☆ なーんの違和感もなかったし、正直 中島美嘉より上手…w 鶴瓶さんの関西弁には…さすがにもう慣れました、ハイw

で、どうやら2017年には続編が公開される事が決まっているらしい。これは楽しみに待ちましょ☆

あ、そうそう。それとブルーレイに収録されていたミニオンの短編集も秀逸でした、今回も。こちらも併せて必見です。古き良きハンナ=バーベラなんかを彷彿とさせる逸品でした☆ そういうのを若手のスタッフにディレクションさせて後継者育成もちゃんとやっているとメイキングで見て感心しました。やっぱポストジブリかな、イルミネーションは☆


★★★★★


【補足】
あ、邦題の『~ミニオン危機一発』ですが、誤字ではありませんのであしからず。 
「危機一髪」が正しいだろ?…というツッコミは全面的に不可ですw

まぁ、勘のいい方ならお気づきかもしれないが、これは『007 ロシアより愛をこめて』 の日本公開時の邦題『007 危機一発』のパロディーであり、オマージュだ(ちなみにこのあえて「危機一発」というタイトルをつけたのは当時ユナイトの宣伝部にいた映画評論家の水野晴郎だと言われている)。

2作目の『~ミニオン危機一発』は確かにスパイ映画の要素もたくさんありましたからね。こうした邦題をあえてつけた配給の東宝東和さん、なかなかやるな~☆w

怪盗グルーの月泥棒 3D

先日観たスピンオフの『ミニオンズ』がえらい面白かったので、元となる1作目を鑑賞。

あんまり期待していなかった分、とても楽しめた☆

泥棒の話とはいえ ハートウォーミングな おこちゃま向けの内容で(猫ちゃんの絵本のくだりがなんとも愛らしくグッときた。こんなおっさんにもw)、劇場では3D上映だったりするわけだけど、いざ観てみると 子供だましやギミックだけではなく、ちゃんと映画としての体をしっかり成していて 最後まで安心して観られた。ジブリ無き後、ここら辺の「子供のためのアニメ」を支えていくのは やはりアメリカさんなのかw

それとやはりミニオンたちがギザカワユス!!w

ディスクのおまけとして収録されていた短編集が昔のハンナ=バーベラなんかを髣髴とさせるような作りになっており、これがまた本編同様に面白かった。まぁこれならスピンオフでミニオンズが主役になるのも頷けるね、ウンウン☆

このままシリーズ化していけば、あの孤児の女の子3人が大きくなり怪盗になってミニオンズと大暴れ…なんていう続編もできるな。まるで『キャッツ・アイ』みたいだけどwwww

ちなみにオイラはこれを観て、予約していた『ミニオンズ』のブルーレイを 『ミニオンズ』+『怪盗グルー』前2作のパック品に変更した。つまり大いに気に入ったのである☆w


★★★★★

ミニオンズ

あー、映画『ミニオンズ』最強に面白かった!!
 
バカ映画好き、60'sブリティッシュロック好きは必見。
そして何よりきゃわゆいミニオンズたち☆w

またのスピンオフに期待!!


★★★★★ 

ターミネーター 新起動/ジェニシス

『ターミネーター 新起動/ジェニシス』を劇場で観たけど、最高につまらなかったw

これならまだ「運命論」でかろうじて世界観を成立させていたパート3や、潔くシュワちゃん不在で作ったパート4とかの方が好感も持てるし なんぼかマシだわw
 
確かに前作やキャメロンへのオマージュとかもあって 作り手の「ターミネーター愛」みたいなものは伝わってきたけれど

「ターミネーター(という作品)として面白くなかった」

のである。

こんなしてまで続けるぐらいだったらリメイクでもよかったんじゃね?

まぁネタバレになってしまうので あまり細かい事は書かないが、この設定がオッケーになっちゃったら「なんでもアリ」になっちゃうじゃん!! それがそもそもおかしいし、無理があるよな。老いたシュワちゃんを出して、ジェネシスの続編を作り続けるためには不可欠な設定だったんだろうけど。
なんだか何度新作作っても面白くならないのに毎年やってるルパン三世のTVスペシャルみたいだったよ(苦笑)。

今までは義理で続編が作られたら観るようにしていたけれど、もうこれからは観ないわ!!
1と2があれば充分!!w


★☆☆☆☆ 

マルタイの女

いよいよ最終作、つまりは遺作となる『マルタイの女』。
 
脚本は伊丹十三となってはいるが、当初共同で脚本を書いていた三谷幸喜のエッセンスはかなり色濃く残っている(クレジット上では「企画協力」となっている)。マルサやミンボーのようなエンタメ性がかなり高くなっており、久々に伊丹映画らしさが発揮された作品ではあるが興行的には惨敗だった。やはり当時人気のあった三谷幸喜を使ってまでもこの作品を成功させたかったという伊丹の表現者として、被害者として、そして映画人としての意欲が感じられる一本になっている。
 
本作で描かれているのは「生きているという事は素晴らしい」という人間賛歌である。
果たしてそんな人が自殺をするのだろうか?

映画で世界を変えられるのか
 
命を掛けてでも「映画を撮る」という事とは

…そんな事を考えさせられました。

果たして伊丹十三がもし今生きていたとしたら、一体どんな映画を撮っていたのでしょうかねぇ。
ちなみにこの特報だが…おもいっきりクライマックスの大ネタをそのままやっちゃってるw 予告編として本当にコレでよかったのだろうかw
ちなみに本編の方で護送車に火炎瓶を投げ込むカルト教団信者の役を演じていたのは、今や時の人の山本太郎だ。
メロリンキューにカルト教団…まさにダブル黒歴史である(苦笑)。 


★★★☆☆ 

あげまん

あげまん…冷静に考えたら とんでもないタイトルだ!!w しかしよくテレビとかでも放映したもんだなぁ。放送禁止用語だよ!!w
 
ここに来て 伊丹十三は日本映画を牽引するだけでなく「(社会)現象」になった。
このままこんな作品や『タンポポ』みたいのを作り続けていれば あんな事(襲撃事件)にはならなかったのだろうが…それができず、毎回サムシング・ニューを求めてしまう野次馬根性旺盛なところがジューゾー・イタミたる所以なのだろうw
本作の撮影は何故だかいつもの前田米造ではなく、山崎義弘。気持ちいつもより明るいトーンで、あげまん女・宮本信子の顔もツヤツヤとしている。
そして本多俊之の悲哀のある むせび泣くサックスもまるで『タクシードライバー』のようで良い。
まぁ、伊丹十三にとっての最高の「あげまん」だったわけだよね、宮本信子は。
当時観た時は子供だったので(大人が)汚くて下品な映画だなーと思っていたのだが、今この歳になって見返したら素直にいい映画だなと思った。伊丹監督が残してくれた人生の応援歌だよね、コレは。

で、本作の特報を見てビックリした!!
よく見るとプレスには三國連太郎の名前が…。
おそらく島田正吾が演じた政界のフィクサー・大倉善武の役をやるはずだったのだろうか。何で降板しちゃったんだろ?


★★★☆☆ 

タンポポ

何度も観て わかっていても同じところで笑ってしまう。
 
『タンポポ』は何が凄いって、この「ラーメン・ウエスタン」的発想をもってすれば 同じようなウェルメイドな作品がいくらでもつくれるというのに、伊丹十三はそれをしなかったという事だ。これ一回限り。だから『タンポポ』は今も輝き続けている。そして観るたびにウットリとする映画だ。そして必ず腹が減るw

たいめいけんのオムライスも 韓国の骨付カルビも 北京ダックの食べ方もこの映画で学んだ。それと複数のエピソードが同所同時間軸で同時進行するという構成は『パルプ・フィクション』なんかよりも全然早い。ラーメンブームも90年代に入ってから。そう考えると全てが早かった。
つまりここから「時代を牽引する」伊丹映画の快進撃が始まったのである。

ちなみに本作では映画監督の藤田敏八が役者として出演している(歯医者に行く男の役だ)。そして『スローなブギにしてくれ』では伊丹が出演。まるで『1941』(スティーヴン・スピルバーグ監督)と『ブルース・ブラザーズ』(ジョン・ランディス監督)のような関係であるw これぞまさに映画が織りなす円環なのだ。


★★★★★ 

静かな生活

伊丹十三監督の作風は明らかにここから変わった。映画的な手法を捨て、画は俯瞰・引き気味で長回し。ストーリーテリングに徹した作風に変化しており、良くも悪くも大江家のホームムービー(記録)のような作りになっている。

伊丹は本作で市井の人々を中心に描いた(とはいえノーベル文学賞作家が父の一家の話だがw)。これはおそらく『お葬式』以来であろう。もしかすると本作は『お葬式』を歯牙にも掛けなかった蓮實重彦に対する 蓮實塾門下生・伊丹十三からの挑戦状だったのかもしれない。
久しぶりの伊丹作品への出演を果たした山崎努とロバート・デ・ニーロ張りの怪演を魅せたヤング渡部篤郎、それと先日亡くなられた今井雅之の演技に注目。

そして男子的には水着姿の緒川たまきと、何故だか伊丹組の常連だった元AV女優の朝岡実嶺に刮目せよ!!w


★★★☆☆ 
カテゴリー
月別アーカイブ
最新コメント
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

アクセスカウンター

    QRコード
    QRコード