『トップガン マーヴェリック』を観て何か物足りなさを感じたファンもいたかもしれない。
それはきっと80年代らしい、いい意味でチャラくてバカっぽい感じが欠けていたからだと思うのだが(笑)…でもそれは仕方ないよ。ケリー・マクギリスとやっちゃったりとか、意味なくシャワールームでの男たちの裸が出てきたりとか、もうそういうのが許される時代じゃなくなっちゃったから。
でも それすらも逆手に取っているのがマーヴェリックなんだよ!!w だってさぁいくらプレイボーイとはいえ、還暦間近のおじさんがバコバコやってたら やっぱおかしいじゃん?w だからこそトム・クルーズは安易に続編が作られるのを嫌ってかなり早い時期に『トップガン』続編の映画化権を自腹で買い取り、36年の時を待ったのだ。
それだけ強い思い入れがあって作られた続編な訳だが、続編というよりは『トップガン』と『トップガン マーヴェリック』2本で1つの映画であると僕は解釈している。人生って死ぬまで終わらないでしょ? でも映画ってエンドロールが出たら はい、おしまいって…いや、そうじゃねーだろ!? グースの死にはまだ決着がついていねーんだよ!! トム・クルーズの中で、そして観客である俺たちの中でもっていうねw
で、この「地続き感」って イーストウッドの『クライ・マッチョ』や山田洋次の『男はつらいよ』シリーズなんかに通ずるものなんだと思うんだよね。つまりトム・クルーズはその長いキャリアの中で遺作にしてもおかしくないような自らの、そして『トップガン』の集大成をやってのけた訳なのだが、それに際して故トニー・スコット監督への賛辞ももちろん忘れていないし、これおかしいでしょシーンの再現(実際のトップガンではありえない格納庫内で机と椅子を並べての講義等w)、そしてトップガンマナーもしっかりと盛り込まれている。ポルシェ356が初代911になっていたりとか、グースの息子役の人がグースに激似だったりとか(笑)、アイスマンのその後とか、もう見どころしかないというか。『シン・ウルトラマン』が「仏作って魂入れず」だとしたら、マーヴェリックはもう「魂しかない」w
荒唐無稽な例のミッションもリアリティという意味では欠けていたかもしれないが、あれは本作のプロデューサーであるジェリー・ブラッカイマーが当初『トップガン』を制作するにあたって「地上の『スター・ウォーズ』をやろうぜ」と言った事に端を発しているというエピソードへのオマージュだと思うと、リアリティとかそんな事はもうどうでもよくなってくるw そもそも36年の時を経てドッグファイトという言葉は死語になり、実際の戦場においてほとんど意味をなさなくなってしまった。それだけミサイルの精度も高くなったしドローンのような無人機の方が効率が良いという事になっちゃったから。でもそれすらも逆手に取ったのが このマーヴェリックなのである。そうだ、これは映画なんだよ。エンタメ作品なんだよってw
だから細かい事でガタガタ言わないのがマーヴェリックの楽しみ方であり、それこそがトップガンマナーなのかと。
で、ラストはレディ・ガガとかさぁ…もう泣くしかねーだろ?w 実際 劇場ではおじさんたちのすすり泣く声が聞こえていたよ(俺も含めてw)。もう最高👍 みんなも早く映画館に行って!! それとハンカチもお忘れなくw



