コゴナダ監督作品『アフター・ヤン』をキノシネマ立川髙島屋S.C.館にて観了。

『ブレードランナー 』や『A.I.』そして『惑星ソラリス』等で描かれた世界のその先を見させられたようなSF映画なのだが 、観了感はキューブリックやピノキオというよりは 小津安二郎や岩井俊二の作品群っぽいという 何とも不思議な映画だった。
ああ、確かにテレビ電話の切り返しのカメラ目線って、イマジナリーラインを無視した小津の対話シーンのカットバックっぽいよねーみたいな。
それと この『アフター・ヤン』の魅力を言語化して伝えるのが難しいというところも何だか小津っぽい。小津作品って ひと言で説明したら「娘を嫁に出す話」ってだけじゃんw そんなところもよく似ている。まぁ要は「答えは映像の中にしか存在しない」って事かな?

日本でのキューブリック研究の大家であった故・浜野保樹に本当に観せてあげたかったな。あなたが言っていたキューブリックと小津の親和性がこんな形で具現化しましたよ、OZUの「Passageways」は『アフター・ヤン』という小道に繋がっていましたよ、と伝えたい。

まぁ万人には薦めないが、今挙げた いくつかのキーワードに ひとつでもピンと反応した人は観ておいた方がいいと思う。

ちなみにコゴナダとはペンネームというかムービーネームで本名ではなく、どうやら戦後 小津安二郎と共に脚本を書き続けた野田高梧(ノダコーゴ)からの引用だと言われている。ほら、やっぱり小津じゃん!!w

★★★★☆

IMG_5886