以前から観たいと思っていた 2000年の映画『アメリカン・サイコ』を鑑賞。
要は「人は皆が思っている以上に他人に対して関心が無い」っていう事を極端にカリカチュアライズして描いた映画なんだけど、これを見終えて真っ先に思い出したのがホアキン・フェニックス主演の『ジョーカー』(2019年)だ。
ヤッピーで経済的には何不自由なく暮らし 仕事をこなしている、いわゆる社会的成功者であるベイトマン(クリスチャン・ベール)と、社会不適合者で貧困に喘ぐ中、コメディアンになる事を夢見るアーサー(ジョーカー)は 実はコインの裏表みたいなもので、心の中に抱えた「闇」は同質なものである。
そして両作品とも全てが「夢オチ」とも取れるような結末もかなり酷似しているし、それとベイトマンの同僚のポール・アレン役をジャレッド・レトが演じているというのが、何気に「ジョーカーつながり」にもなっているw
そこが本作が単なる『悪魔のいけにえ・オブ・ウォールストリート』(笑)ではないと言える所以である。
しかし『ジョーカー』やSNSなんかが出てくる20年前にこうした映画が作られたというのは先見の明があるなとは思う。
ヤッピー達が名刺自慢するのと、インスタやTikTokで今日食べたランチの写真を見せびらかしているのと、一体何の違いがありますかっていう話でね。
そういう意味では今見返すべき映画だとは思うのだが…万人には薦めないね、こんなグロい映画w まぁとにかく酷いよ。共感はできない。
そういえば 先日観た『ラストナイト・イン・ソーホー』との類似点もあったな。「ロンドンの古い建物で人が死んでない部屋はない」っていう件ね。やはり映画は 点ではなく「線」で見た方が面白いな、ウン。
それとヒューイ・ルイスやフィル・コリンズなんかに謝ってほしい(苦笑)。大好きな80sナンバーの数々が『時計じかけのオレンジ』における『雨に唄えば』のように扱われてしまうのは如何なものかとw
あとクリスチャン・ベールは もうこういう役はあんまり演らない方がいいと思うよ。心身共に保たなくなるからw
★★★☆☆

